第41回 「勝利の旗」「師弟の旗」高らかに

支部長・婦人部長へ〉
 戦いは「旗頭」で決まる。
 戸田先生もよく「いざという時に、旗を掲げて先駆けする人が、一番偉いのだ」と言われた。
 その名誉ある旗頭こそ、支部長であり、婦人部長であります。
 昭和53年、広布第二章の挑戦を、私は新しい「支部制」から開始しました。
 その「法旗」を、私と共に真っ先に掲げてくれたのも、誉れの支部長、支部婦人部長であります。
 それから、間もなく35年。不思議な使命と宿縁の皆さん方、一人一人に「師弟の旗」を手渡す心で、一切を見守っております。
 日蓮大聖人は千日尼に、「一匹の師子王が吼えれば、百匹の師子の子は力を得て」(御書1316ページ、通解)、あらゆる苦難を勝ち越えることができると仰せになられました。
 どうか、今こそ「師子王の心」を取り出して、思う存分の名指揮を頼みます。
 題目の師子吼が轟く、我らの広宣流布の大闘争に連なれば、必ず福徳が湧く。境涯が開ける。宿命が転換できる。
 ゆえに、尊き同志を励まし、一人でも多くの友と仏縁を結び、仲良く朗らかに、新たな歴史を創る民衆の大行進を開始しよう!
 大切な大切な一日一日、極楽百年の修行にも勝る大功徳を積みながら、「勝利の旗」を高らかに、断固として打ち立てようではないか!
 いよいよ明年「青年学会 勝利の年」へ、「晴れ晴れと 使命の君に 必勝旗」と贈りたい。

 第40回 晴れ晴れと宿命転換の大闘争を

全同志のお陰で、創立記念日から新たな出発をすることができた。牧口先生も、戸田先生も、さぞかしお喜びでしょう。本当にありがとう!
 広宣流布のため、思う存分に戦える。これほどの晴れ舞台はない。そう決めて戦えば、功徳は無量無辺だ。
 大変だろうけども、全て皆が宿命を転換し、仏になるための今世の仏道修行です。
 悪世末法において、一人でも多くの衆生と仏縁を結び、この娑婆世界を三変土田していくための大闘争です。これ以上の正義の行動はない。
 御聖訓には、「結句は勝負を決せざらん外は此の災難止《や》み難《がた》かるべし」(御書99ページ)と明確に仰せである。断じて新たな歴史を開こう!
 「法華経の将軍学」を知る一人一人である。その誇りと大確信を持って、題目を唱え抜いて、鉄の団結で、皆、頑張れ!
    *  *  *
 常に、今が大事だ。常に、前へ前へと進むことだ。
 そして常に、決意を新たにすることだ。
 時を逃さず、「自分が新しい波を起こす!」と立ち上がるのだ。何があっても前向きに、強気でいくのだ。どんどん友に希望を送るのだ。「私まで励ましてくれた」──それが勢いになっていく。
 何事も執念を持って、執念を持続させることだ。
 どんなに厚い壁でも、「必ず乗り越える」「必ず打ち勝つ」──その執念が大事だ。「もういいだろう」「ここまで、やったから」と思ってはいけない。
 信心で乗り越えられないものは、何一つない。だから、しっかり祈るのだ。
 祈りから、全ては始まる。

 第39回 励ましに徹して皆を元気に

 人生にとって何が大事か。
 一つは、人々のために、いつも尽くしたい、役立ちたいと戦い抜くのだ。
 二つには、人々から「あなたの励ましのおかげで、このように元気になりました」と感謝される人になることだ。
 三つには、人々から「あなたは、なくてはならない人、私たちにとって大事な人」と言われる人になることだ。
 戸田先生は、よく語っておられた。
 「幹部の皆さんは、できるだけ会員の人たちの世話をし、懇切に指導してあげて、『信心してよかった』と、そういう信心の喜びを味わわせてあげていただきたい」と。
 人間は、どんなに決意していても、くじけそうになることもある。だから、ありとあらゆる方法を使って、「元気づける」ことに、私は徹してきた。
 中には、忙しくて、なかなか活動できない人もいる。周囲も、よく理解し、温かく励ましてあげてほしい。
 会合に来られない人に、より一層、光を注いでこそ、広布の勢いは倍加する。
    *  *  *
 祈りこそ勝利の源泉だ。
 日蓮大聖人は「苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦楽ともに思い合わせて南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい」(御書1143ページ、通解)と教えておられる。
 楽しい時も、苦しい時も、そのままの思いを、全部、御本尊にぶつけていけばいい。
 何があっても、題目を唱え抜く。その人こそが、自他共に、人生の勝利劇を晴れ晴れと飾っていける。
 どんな苦労も悠々と見おろして、皆に勇気と希望を贈りながら、朗らかに生きるのだ。

第38回「創立の精神」とは「師弟の精神」

 いよいよ、創立の月だ。
 学会の「創立の精神」とは「師弟の精神」である。
 牧口先生、戸田先生の不惜身命の大闘争の中に、永遠の学会精神が輝いている。
 この精神を忘れれば、大切な和合のスクラムが、魔に分断されてしまう。
 どこまでも、師弟不二の大道を歩み抜くのだ。
 いかなる時も、私の心の中には、戸田先生がおられる。
 壁にぶつかれば、「まだまだだ!」との厳しき叱咤が、雷鳴のごとく轟く。
 渾身の力で勝ち抜いた時には、「よくやった!」と破顔一笑される先生がいる。
 師弟とは、人間の究極の道である。わが胸に、正義と勇気の炎が燃えていなければ、貫くことはできない。
    *  *  *
 戸田先生は喝破された。
 「自分の足元を固めた人が勝者となる。
 自らの地域を盤石に築いた者が勝利者となる。
 これが鉄則である。生き抜く人生の鉄則である」
 新しい時代を開く、わが地域の戦いだ。勝利の勢いは、リーダーで決まる。
 師弟の魂が燃え上がるところ、それが広布の本陣だ。リーダーは、尊き使命を果たし抜くことである。
 リーダーは強くなければいけない。弱くてはいけない。
 リーダーは責任がある。その姿を見て、皆、「戦おう!」と奮起する。停滞や油断など絶対にあってはならない。
 御聖訓には「強敵《ごうてき》を伏して始て力士をしる」(御書957ページ)と仰せである。
 あえて試練を求め、試練に打ち勝ってこそ、常勝不敗の人材の大城は築かれるのだ。

第37回 真剣さと誠実さと闘魂を! 

 今の一日一日が宝だ。健康第一、無事故第一で、信心ひとすじに進んでいきたい。
 御書には「一生空しく過して万歳悔ゆること勿《なか》れ」(970?)と仰せである。
 誉れある広布の将と立つならば、勇んで飛び回って皆を激励し、戦っていくことだ。
 徹底的に、同志のために奔走していく。「只今臨終」との思いで、正義を叫び切る。
 これが仏法の精神だ。
 この熱烈な真剣さがあってこそ、苦しむ人を救える。皆を栄えさせることができる。
 「いつか、誰かがやるだろう」「自分には関係ない」と思えば、本当の力は出ない。
 「今できることを、自分がやるんだ」と題目を唱えていく時、最高の智慧がわく。
 一切の勝負は、真剣さと誠実さと闘魂で決まるのだ。
    *  *  *
 私は、誰に会っても、「この人には二度と会えないかもしれない」と思って、魂魄を留める思いで接してきた。
 日本中、世界中を回って、友情の道を開いた。今、道を開いておけば、必ず青年が続く。その人が「ああ、ここまで足跡を留めてくれたのか」と励みに思うに違いない。そう信じて行動してきた。
 だから勝った。だから平和の連帯を世界に広げることができた。何事であれ、勝利すれば、味方が増える。それが大きい力になるのだ。
 悪世ゆえに、善人が迫害される。だから、善の「団結」が大事だ。互いの「応援」が大事になる。世界には、信義の人、良識の人、豊かな心を持つ人がいる。そのつながりを大切にすることである。
 一人の人を大切に──これしかない。これに徹したところが勝つ。誠心誠意の積み重ねで広宣流布は進むのだ。

青年部教学1級試験 2006/02/27

<問一>「観心本尊抄
■一、本抄の題号について次の問いに答えなさい。

●イ、本抄の題号は時応機法に立て分けられます。題号の中から「応」にあたる漢字を抜き出し。その正しい読み下しを書きなさい。

●ロ、題号の「観心本尊」は「観心の本尊」と読みます。「の」の字を入れて読む理由を説明しなさい。


■二、次の文章を読み、後ろの問いに答えなさい。

観心本尊抄」の冒頭では、「此の三千・一念の【 イ 】に在り若し【 イ 】無んば而已芥爾やみなんけにも 【 イ 】有れば即ち三千を具す乃至所以ゆえ に称して不可思議境と為す意こころ 此に在り」との文を挙げ、

続いて、●ロ[天台三大部等における一念三千の出処はこの文にあることを厳密に確認されています。]

更に、百界千如と一念三千の相違について、●ハ[「百界千如は【  】に限り、一念三千は【  】に亘る」]と説明されています。

●イ、【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。

●ロ、一念三千の出処であるこの文は、天台の何という書の第何巻にありますか。

●ハ、百界千如と一念三千の相違について述べられた傍線ハの御文の【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。


■三、次の文章を読み、後ろの問いに答えなさい。

本抄では、一念三千の出処を示した後「観心とは我が己心を観じて十法界を見る是を観心と云ふなり」と仰せられ、続いて、●イ[十界互具を示す法華経の文]を挙げられています。

そして人界に十界が具わることを、六道、●ロ[二乗、菩薩界]、●ハ[仏界]の順に論じられていきます。

続いて、優れた因行と果徳をもつ釈尊のような仏の生命が私たちの己心にあることはどうしても信じられないとする問いを設けられ、その結論として●ニ[釈尊の因行果徳の二法は【  】を譲り与え給う」]と受持即観心の法理を明かしています。

そして、この受持即観心によって●ホ[己心に四聖が顕現することを法華経の経文を挙げて述べられています。]

●イ、十界互具を示す法華経の文のうち、総じて「九界所具の仏界」を示した方便品の文、「仏界所具の九界」を示した寿量品の文を書きなさい。

●ロ、本抄では人界所具の二乗界、人界所具の菩薩界について、それぞれ「所以ゆえ に世間の【  】豈あに 人界に二乗界無からんや」「無辜むこ の【  】菩薩界の一分なり」と仰せです。【  】に入る御文を別紙解答欄に書きなさい。

●ハ、本抄では、人界に仏界が具わることを示す「現証」を3つ挙げられ、「此等の現証を以て之を信ず可きなり」と仰せです。ここに挙げられた「現証」のうち2つを挙げなさい。

●ニ、受持即観心の法理を明かされた傍線ニの仰せの【  】に入る正しい御文を別紙解答欄に書き入れなさい。

●ホ、己心に四聖が顕現することを示された次の御文の【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。

▲1、「妙覚の釈尊は我等が血肉なり【  】は骨髄に非ずや」

▲2、「我等が【  】は五百塵点乃至所願の三身にして無始の古仏なり」

▲3、「上行・無辺行・浄行・安立行等は我等が【  】なり」




■■解答例■■

■一

●イ.始 始む

●ロ.「教相の本尊」に対して、「観心の本尊」であることを明らかにするため。


■二

●イ.心

●ロ.摩訶止観 第5巻

●ハ.有情界 情非情


■三

●イ.<方便品の文>「衆生をして仏知見を開かしめんと欲す」
      <寿量品の文>「是くの如く我成仏してより已来甚大に久遠なり寿命・無量阿僧祗劫・常住にして滅せず諸の善男子・我本菩薩の道を行じて成ぜし所の寿命今猶未だ尽きず復上の数に倍せり」

●ロ.<人界所具の二乗界> 無常は眼前に有り
      <人界所具の菩薩界> 悪人も猶妻子を慈愛す

●ハ.?堯舜等の聖人の如きは万民に於て偏頗無し
      ?不軽菩薩は所見の人に於て仏身を見る
      ?悉達太子は人界より仏身を成ず
             (このうちのいずれか二つ)

●ニ.妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳

●ホ. ▲1、因果の功徳 ▲2、己心の釈尊 ▲3、己心の菩薩

<問二>「観心本尊抄

■一、

本抄では御本尊の相貌について「其の本尊の為体ていたらく 本師の娑婆の上に宝塔空に居こ し塔中の【  】の左右に釈迦牟尼仏・多宝仏・釈尊の脇士【  】等の四菩薩・文殊弥勒等は四菩薩の眷属として末座に居し……是くの如き本尊は在世五十余年に之れ無し八年の間にも但八品に限る」と述べられ、

また、この御本尊の建立について「此の時地涌千界出現して【  】の釈尊を脇士と為す【  】の本尊此の国に立つ可し」と仰せられています。これらの御文の【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。


■二、五重三段の名称を挙げ、それぞれの正宗分を述べなさい。


■三、次の御文について、問いに答えなさい。

「本門を以て之を論ずれば一向に末法の初を以て正機と為す所謂いわゆる 一往之を見る時は久種を以て下種と為し大通前四味迹門を熟と為して本門に至って●ロ[等妙に登らしむ]、再往之を見れば迹門には似ず本門は序正流通倶とも に末法の始を以て詮と為す、在世の本門と末法の始は一同に【  】なり但し彼は【  】此れは【  】なり」

●イ、【  】に入る正しい言葉を別紙解答欄に書き入れなさい。

●ロ、本門の文上においては寿量品を聞いた衆生が到達できた境涯は「等覚」までであったにもかかわらず、本抄で「等妙に登らしむ」とされていることについて説明しなさい。


■四、本抄では、寿量品の「良医病子の譬」と引いて、法華経本門が末法を正意とすることを論じられています。その内容に関して次の問いに答えなさい。

●イ.末法の「遣使還告」とは誰であると仰せられていますか。

●ロ.末法のために「今留在此こんるざいし 」された「是好良薬」とは何であると仰せられていますか。

●ハ.「於此好色香薬而謂不美おしこうしきこうやくにいふみ 」の者とは、末法においてはどのような人のことですか。


■五、地涌の菩薩が末法の初めに出現する在り方に、折伏を現ずる時と摂受を行ずる時の二つがあることを述べられた本抄の御文を挙げなさい(趣旨でよい)。




■■解答例■■

■一 妙法蓮華経 上行 本門 一閻浮提第一


■二 一代一経三段……法華経並びに開結
       法華一経十巻三段……方便品から分別功徳品の前半まで
       迹門熟益三段……方便品から人記品まで
       本門脱益三段……一品二半
       文底下種三段……内証の寿量品


■三

●イ、純円 脱 種

●ロ、文上の寿量品を聞いて等覚に登った在世の衆生は、実は同時に、寿量文底の妙法を信受することによって妙覚に達したからである。


■四

●イ、地涌の菩薩

●ロ、(寿量品の肝要たる名体宗用教の)南無妙法蓮華経

●ハ、謗法の人々


■五 折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し摂受を行ずる時は僧と成って正法を弘持す


<問三>「生死一大事血脈抄

■一、次の御文について問いに答えなさい。

「然れば久遠実成の釈尊と皆成仏道法華経と我等衆生との●[三つ全く差別無し]と解さと りて妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり」

●問い 上の御文で「三つ全く差別無し」と述べられる論拠が、この御文に先立って示されています。その内容を簡潔に述べなさい。


■二、次のイ〜ニの御文について、【  】には正しい言葉を、また(  )には御文の趣旨を、別紙解答欄に書き入れなさい。

●イ、「過去に法華経の【  】強盛なる故に現在に此の経を受持す、未来に【  】を成就せん事疑有るべからず」

●ロ、「総じて日蓮が弟子檀那等・【  】の心なく水魚の思を成して【  】にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば【  】の大願も叶うべき者か」

●ハ、「日本国の【  】に法華経を信ぜしめて仏に成る【  】を継がしめんとするに・還って日蓮を種種の難に合せ結句此の島まで流罪す」

●ニ、「上行菩薩末法今の時此の法門を弘めんが為に御出現之れ有るべき由・御文には見え候へども如何いかん が候やらん、上行菩薩出現すとやせん・出現せずとやせん、日蓮(  )候なり、相構え相構えて強盛の【  】を致して南無妙法蓮華経・【  】と祈念し給へ」


■三、本抄では最蓮房に対し「貴辺豈あに 真金に非ずや」と称えられています。これは、最蓮房のどのような振る舞いに対して述べられた言葉ですか。


■四、「在在諸仏土常与師倶生」について、出典(経典名と品名)を示して説明しなさい。




■■解答例■■

■一

「すべての生命は妙法蓮華経の生死だから」あるいは「久遠実成の釈尊と皆成仏道法華経と我等衆生の三つは、ともに妙法蓮華経の当体であるから」など。


■二

●イ、結縁 仏果

●ロ、自他此彼 異体同心 広宣流布

●ハ、一切衆生 血脈

●ニ、「先ず粗弘め」の趣旨
       大信力 臨終正念


■三

佐渡流罪中の大聖人に随順し、自身も難を受けながら信心を貫いていること。


■四<出典> 法華経化城喩品<説明> 大通結縁以後、法華経を聞いて妙法に結縁した衆生が、常に師とともに諸々の仏の国土に生まれて仏道修行するということ。

<問四>「兄弟抄」「諸法実相抄」

■一、「兄弟抄」に関する次の文章について、後ろの問いに答えなさい。

「兄弟抄」で大聖人は、兄弟が今、難にあっているのは過去の正法誹謗の故であると言われ「過去に人を障ささえ る罪にて未来に大地獄に堕つべきが、今生に正法を行ずる功徳・強盛なれば未来の【  】をまね招 ぎこ越 して【  】に値うなり」と、転重軽受の功徳を教えられています。

そして経文(般泥おん経)には、過去の誹謗によって様々な報いを受けると説かれていることを示され、そのなかで二つの報いが兄弟の身に起こっていると指摘されています。すなわち、「●ロ[二つの大難]は各各の身に当つてをぼつべし」と仰せです。

その後、雪山童子における羅刹、尸毘王しびおう における鳩の例を示しながら、「●ハ[十羅刹・( ハ )がために父母の身に入らせ給いてせめ給うこともや・あるらん]」と仰せられ、信心浅くして後悔することのないよう諭さと されています。

●イ、上の文中の御文の【  】に入る言葉を別紙解答欄に書き入れなさい。

●ロ、経文(般泥おん経)に説かれ、兄弟の身に起こっている「二つの大難」を示しなさい。

●ハ、( ハ )に入る仰せの内容を書きなさい。


■二、諸法実相抄に関する次の問いに答えなさい。

●イ、次の御文の【  】に入る正しい言葉を別紙解答欄に書き入れなさい。

「いかにも今度・信心をいたして【  】にてとをり、【  】となりとをし給うべし、【  】ならば地涌の菩薩たらんか」

●ロ、大聖人は御自身の実践を通して地涌の義を示されています。次の御文の(  )に入る言葉を別紙解答欄に書き入れなさい(趣旨でよい)。

日蓮一人(  )、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」

●ハ、本抄では、釈迦多宝の二仏が中心となって虚空会の儀式が行われた目的が明示されています。その内容を書きなさい。




■■解答例■■

■一

●イ、大苦 少苦

●ロ、邪見の家に生まれる 王難にあう

●ハ、心み給わん


■二

●イ、法華経の行者 日蓮が一門 日蓮と同意

●ロ、「はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり」の趣旨

●ハ、令法久住のため、衆生を仏にするため、など。



<問五>「日顕宗を破す」

■一、破折の精神を示された次の御文の【  】に入る正しい言葉を別紙解答欄に書き入れなさい。

●イ、「如し かず彼の万祈を修せんよりは此の【  】を禁ぜんには」

●ロ、「いかなる大善をつく作 り法華経を千万部読み書写し一念三千の観道を得たる人なりとも【  】をだにも・責めざれば得道ありがたし」


■二、宗門が第二次世界大戦中に軍部権力の圧力に屈して侵した謗法の事実を2つ挙げなさい。


■三、学会授与の御本尊について日顕宗は「法主の開眼がない」と誹謗しています。この邪義を破折しなさい。


■四、次に挙げた日顕宗の邪義の中から1項目を選び、論拠を示して破折しなさい。

(項目) 1、法主信仰  2、三宝義の歪曲  3、僧俗差別


■五、次に挙げた日顕宗の誤った行動から1項目を選び破折しなさい。

(項目) 1、創価学会分離作戦(C作戦)  2、正本堂の破壊




■■解答例■■

■一

●イ、一凶

●ロ、法華経の敵


■二

神札を受けた、御書の刊行を禁止した、など。


■三

法華経の題目は一切経の神たましい ・一切経の眼目なり」(御書1060-7曾谷殿御返事) と仰せのように、南無妙法蓮華経の御本尊それ自体が眼目である。したがって、他宗に見られる「開眼」のような特別な儀式は、大聖人の御本尊には必要とされない。

■四 省略


■五 省略

青年部教学試験1級 問題

青年部教学試験1級 問題
■問一「開目抄」から問いに答えなさい。

 一、「本抄の背景と大意について、次のイ、ロ、の問いに答えなさい。

   イ、本抄の題号の意義について簡潔に述べなさい。

   ロ、本抄の「標」「釈」「結」のうち、結びの段において示されている本抄の結論となる御文を挙げなさい。

 二、「外典・外道の四聖・三仙其の名は聖なりといえども実には【 】未断の凡夫・其の名は賢なりといえども実に【 】を弁(わきま)えざる事嬰児(えいじ)のごとし」の御文について、【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

 三、「但し此の経に(イ.) 二箇の大事あり倶舎宗成実宗律宗法相宗三論宗等は名をもしらず華厳宗真言宗との二宗は偸(ひそか)に盗んで自宗の骨目とせり、一念三千の法門は(ロ.) 但法華経の【 】の【 】にしづめたり」の御文について、次のイ、ロ、の問いに答えなさい。

   イ、「二箇の大事」とは何を指していますか。それぞれを書きなきい。

   ロ、傍線(ロ.)の御文について、日寛上人は『三重秘伝抄』において「但」の字を三重に冠して読むべきであるとされており、これを図示すれば下のようになります。
            但法華軽……( )相対
            但【 】…… 本迹相対
            但【 】……( )相対
    次の 1、2、の問いに答えなさい。
    1.【 】に入る正しい言葉を書きなさい。
    2.それぞれを五重の相対にあてはめたとき、( )に入る言葉を書きなさい。

 四、「(イ.) 此等の経経に二つの失あり……本門にいたりて始成正覚をやぶれば四教の果をやぶる、四教の【 】をやぶれば四教の【 】やぶれぬ、爾前迹門の十界の因果を打ちやぶって本門の十界の因果をとき顕す、此即ち本因本果の法門なり、九界も【 】に具し仏界も【 】に備わりて・真の十界互具・百界千如・一念三千なるべし」の御文について、次のイ、ロ、の問いに答えなさい。

   イ、傍線(イ.)に関して、迹門方便品が「爾前二種の失」の一つを脱(まぬか)れたことが明かされています。迹門方便品でいかなる法門が説かれたことによって、失の一つを脱れたのか、その法門の名を挙げなさい。

   ロ、御文の【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

 五、次の御文について、後ろのイ、ロ、の問いに答えなさい。
  「日本国に(イ.) 此れをしれる者は但日蓮一人なり。これを一言も申し出すならば父母・兄弟・師匠に国主の王難必ず来るペし、いはずば・慈悲なきに・にたりと思惟(しゆい)するに……二辺の中には・いうぺし、王難等・出来の時は退転すべくは一度に思ひ止るぺしと且くやす(休)らいし程に宝塔品の【 】これなり」
   イ、傍線(イ.)の「此れ」とは何を指すか、簡潔に述べなさい。

   ロ、御文の【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

 六、次のイ、ロの文章を読み、御文の【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

   イ、「日蓮が法華軽の智解は天台・伝教には千万が一分も及ぷ事なけれども【 】を忍び【 】のすぐれたる事は・をそれをも・いだきぬべし」とあるように、日蓮大聖人は末法に法華軽を弘める実践において優れていると仰せです。

   ロ、末法法華経の行者が受ける大難の相を示した勧持品二十行の偈の文を、大聖人お一人が身読されたことについて、「日蓮法華軽のゆへに度度ながされずば【 】の二字いかんがせん」と述べられています。


■問二「開目抄」から問いに答えなさい。

 一、日蓮大聖人は、法蔵や澄観、善無畏三蔵等を「才能ある畜生」と喝破されています。本抄で大聖人は、「才能ある畜生」について、どのような者であると仰せですか。

 二、大聖人は、諸経の勝劣を知り、最勝の経典を身で読んだ喜びを「当世・日本国に第一に富める者は【 】なるべし命は【 】にたてまつり名をば後代に留(とどむ)べし」と仰せです。【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

 三、「三類の強敵」について、次のイ、ロ、の問いに答えなきい。

   イ、本抄では、法然を道門増上慢とされていますが、僭聖増上慢は誰ですか。その名を記しなさい。

   ロ、「【A】あらば必ず三類の怨敵あるべし、三類はすでにあり【A】は誰なるらむ、求めて【B】とすべし」の御文の【A】【B】に入る正しい言葉を書きなさい。

 四、大聖人は御自身を迫害する者に罰の現証が出ない理由を本抄で3点にわたって説明されています。その一番目は、謗法の罪ある行者を迫害した場合と説かれています。残りの2点は何か。簡潔に記しなさい。

 五、大聖人は「詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん」と仰せられた後に、「大願を立てん」と言われて、御自身の法華経の行者としての御心境を明かされています。その大願の内容を書きなさい。

 六、大聖人は、「今(い)ま日蓮・強盛に国土の【 】を責むれば此の大難の来るは過去の重罪の今生の【 】に招き出だせるなるべし」と仰せられ、「軽重軽受」の利益を示されています。【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

 七、大聖人は「我並びに我が弟子」と仰せられ、大聖人門下として忘れてはならない信心の根本姿勢を示されています。その御文を記しなさい。

 八、大聖人は、摂折の二門について、無智・悪人が国土に充満している時には「摂受を前(さき)とす」と仰せです。では、どのような時に「折伏を前とす」べきと仰せですか。簡潔に記しなさい。


■問三「撰時抄」から問いに答えなさい。

 一、「本抄では、大集経に説かれる「白法隠没」の次の時に、南無妙法蓮華経の大白法が一閻浮提に広宣流布していくことが説かれています。これに関して次のイ、ロ、の問いに答えなさい。

   イ、その証文となる法華経薬王品の文を書きなさい。

   ロ、日蓮大聖人は、末法法華経を持つ者が難を受けることを、経文をいくつか挙げて示されています。その経文のうち一つを書きなさい。

 二、「三度の高名」について、次のイ〜二の問いに答えなさい。

   イ、1度目の高名について、年月日と事跡を書きなさい。

   ロ、3度目の高名の時、大聖人は「王地に生れたれば【 】をば随えられたてまつるやうなりとも【 】をば随えられたてまつるべからず」と師子吼されました。この御文の【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

   ハ、「三度の高名」の意義について示された「此の三つの大事は【 】が申したるにはあらず只偏に釈迦如来の御神(おんたましい)・我身に入りかわせ給いけるにや我が身ながらも悦び身にあまる法華軽の一念三千と申す大事の法門はこれなり」の御文の【 】に正しい言葉を書きなきい。

   二、続いて、大聖人は、「法華経を二人・三人・十人・百千万億人・唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし【 】は此れよりほかに又もとむる事なかれ」と、末法広宣流布の方軌を示されています。御文の【 】に入る正しい言葉を書きなさい。


■問四「御義口伝」から問いに償えなさい。

 一、「御義口伝」の「南無妙法蓮華経」について、次のイ、ロ、の問いに答えなさい。

   イ、「御義口伝に云く南無とは梵語なり此には帰命と云う」と仰せられて、帰命すべき対象について、「人」と「法」の両面から説かれています。帰命すべき「人」と「法」のそれぞれを文上と文底から答えなさい。

   ロ、日蓮大聖人は「帰と云うは迹門【 】に帰するなり命とは本門【 】に命(もとず)くなり」と仰せです。【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

  二、「第一 南無妙法蓮華経如来寿量品第十六の事」について、次のイ、ロ、の問いに答えなさい。

   イ、大聖人は、如来について、「今日蓮等の類いの意は惣じては如来とは【 】なり別しては日蓮の弟子檀那なり、されば無作の三身とは末法の法華軽の行者なり無作の三身の宝号を【 】と云うなり」と仰せです。【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

   ロ、大聖人は、「寿量品の極理」について、「惣じて伏惑を以て寿量品の極とせず唯【 】の当体本有の儘(まま)を此の品の極理と心得可きなり」と仰せです。【 】に入る正しい言葉を書きなさい。

 三、「第二 如来秘密神通之力の事」について、大聖人は神通之力を私たち衆生に約して説明され、「今日蓮等の類いの意は【 】と開覚するを如来秘密神通之力とは云うなり」と仰せです。【 】に入る正しい言葉を書きなきい。

 四、「第三 我実成仏已来無量無辺等の事」の中で、大聖人は「彼は迹表本裏・此れは本面迹裏・然りと雖も而も当品は末法の要法に非ざるか其の故は此の品は在世の【A】なり題目の五字計り当今の【B】なり、然れば在世は【A】滅後は【B】なり仍(よ)って以て末法の詮と為す」と仰せです。【A】【B】に入る正しい言葉を書きなさい。                                       
 五、「第四 如来如実知見三界之相無有生死の事」において、「生死」を見て厭離するのは「迷(まよい)」であり「姶覚」であると設かれています。それでは、生死を、どのように知見した時に「悟(さとり)」となり、「本覚」となるのか。本抄の仰せに沿って簡潔に述べなさい。

 六、「第十一 自我得仏来の事」について、大聖人は「自も我も得たる仏来れり十界本有の明文なり」と仰せられています。この場合の「自」と「我」を、それぞれ十界に約しなさい。


■問五「日顕宗を破す」から問いに答えなさい。

 一、破折の精神について述べられた次の御文の【A】に共通する正しい言葉を書きなきい。
    「一念三千の観道を得たる人なりとも【A】をだにも・せ(責)めざれば得道ありがたし」
    「【A】を見ながら置いてせめずんば師檀ともに無間地獄は疑いなかるべし」

 二、日顕が、世界広宣流布を推進する創価学会の破壊を企てたことは、「五逆罪」のうち、いずれにあたるか、その大罪の名称を書きなさい。

 三、日蓮大聖人が血脈の本義を説かれた御文を用いて、日顕宗の閉鎖的・神秘的な誤った血脈観を破折しなさい。

 四、日顕宗は "僧侶を呼ばない葬儀では故人は成仏しない" などと言っている。この邪義を、大聖人の仏法の法理に照らして破折しなさい。

青年部教学試験1級 解答例 (聖教2011/10/03)

■問一

一、
 イ、邪宗邪義に執着する日本国の一切衆生の目を開かせる
 ロ、日蓮は日本国の諸人にしうし父母なり

二、(順に)三惑 因果

三、
 イ、迹門理の一念三千 と 本門事の一念三千
 ロ、
  1、(順に)本門・寿量品 文の底
  2、(順に)権実 種脱
四、
 イ、一念三千・二乗作仏
 ロ、(順に)果 因 無始の仏界 無始の九界

五、
 イ、仏法を破壊する悪魔が身に入った者に、人々がだまされて悪道に堕ちてしまったこと または 人々の苦しみの元凶は謗法の諸宗にあること
 ロ、六難九易

六、
 イ、(順に)難 慈悲
 ロ、数数


■問二

一、寿量品の仏を知らざる者 など

二、(順に)日蓮 法華経

三、
 イ、聖一または 良観
 ロ、A 法華経の行者 B 師

四、誹謗者の堕獄が必然の場合 と 一国謗法で諸天善神が去った場合

五、「種種の大難・出来すとも智者に我義やぶられずば用いじとなり、其の外の大難・風の前の塵なるべし、我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず」の趣旨

六、(順に)誘法 護法

七、(我並びに我が弟子・)諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ、我が弟子に朝夕教えしかども・疑いを・をこして皆すてけんつたなき者のならひは約束せし事を・まことの時はわするるなるべし

八、邪智・謗法の者の多き時


■問三

一、
 イ、我が滅度の後後の五百歳の中に広宣流布して閻浮提に於て断絶せしむること無けん
 ロ、而も此経は如来現在にすら猶怨嫉多し況や滅度の後をや など

二、
 イ、年月日……文応元年7月16日 事跡……「立正安国論」を北条時頼に提出
 ロ、(順に)身 心
 ハ、日蓮
 二、仏になる道


■問四

一、
 イ、文上……人=釈尊、法=法華経
   文底……人=日蓮大聖人、法=南無妙法蓮華経
 ロ、(順に)不変真如の理 随緑真如の智
二、
 イ、(順に)一切衆生 南無妙法蓮華経
 ロ、凡夫

三、即身成仏

四、A 脱益 B 下種

五、本有の生死と知見する時

六、(順に)九界 仏界


■問五

一、法華経の敵
ニ、破和合僧
(三、四は省略)