北極文化芸術国立大学「名誉教授」称号授与式 第34回本部幹部会 婦人部・青年部幹部会での池田SGI会長のスピーチ




―― バッジョ選手も大活躍! 君よ わが決勝のゴールを目指せ! ――

◆◆◆大誠実の人が勝つ!

[シェークスピア]「忘恩ほど恐ろしい化け物はない」

【SGI会長のスピーチ】
 一、皆さん、明けましておめでとう!(大拍手)
 今年も、たくさんの年賀状をいただいた。ありがたいことである。この場を借りて、心から御礼申し上げたい。

■新年に2得点!
 一、きょうはまず、私の大切な友人の一人であり、世界のサッカー界の宝である、イタリアのロベルト・バッジョ選手ご夫妻からの、うれしい連絡をご報告したい。
 1月6日に行われた新年開幕の試合で、バッジョ選手は、見事に2得点を決め、チームの勝利に大きく貢献した。
 〈世界最強のイタリア・リーグで、バッジョ選手が所属する「ブレシア」が4対2で「シエナ」に勝利〉
 これで、リーグでの彼の通算得点は198となり、目標である「200ゴール」の金字塔に大きく迫った。
 もちろん、現役選手としてはトップの、世界的な大記録である(大拍手)。
 自らの大活躍で、新年第1戦を勝利に導いた彼は、こう語っていた。
 「昨年の12月31日に、私は、2004年のご祈念の項目を決めました。
まず第一に『池田先生との師弟の大道を、さらにさらに進んでいくこと』を誓ったのです。
 そして、真剣に祈り始めたところ、第1戦でさっそく、この大勝利を飾ることができました」と。
 そして「さらに、シーズンが終わる6月まで戦い抜き、挑戦し続けてまいります!」と力強い決意を伝えてくださったのである。

■師弟の力を示してみせる!
 彼は36歳。選手としては高齢である。ケガとの戦いの連続でもあった。
 有名になったがゆえに嫉妬され、悪意の中傷も、何度も浴びせられた。
 しかし彼は、絶対に負けなかった。苦難も中傷も乗り越えて、世界的な選手になった。偉大な人は皆、そういう道を歩んでいる。
 「創価の師弟の力が、どれほど強いか。わが実証で、断じて世界に示してみせる!」――これが彼の固い信念であった。
 私も彼の戦いを、十数年、じっと見守ってきた。創価学園等で何度もお会いし、ゆっくりと語り合った。
 「見ていてください。師子となって走り抜きます!」「断じて負けません!」
――彼のすがすがしい姿を、忘れることができない。
 今、そうした限りない挑戦の英姿(えいし)を、全世界が、大喝采をもって讃えている。彼は勝ったのである。
 わが友の栄光のゴールを、私たちは心から讃嘆したい(大拍手)。
 「祈りとして叶わざるなし」が、日蓮大聖人の仏法の究極である。
 皆さんもまた、この大確信で、バッジョ選手と同じように、断固として自分自身の「決勝のゴール」を飾っていただきたい。
 わが最高峰に挑(いど)み、自分自身が勝利する。これが、信仰の目的である。人生の正しい勝利の姿である。人間が人間として勝利した姿である。
 自分自身が負けた人間、自らの使命を忘れた意気地なし――それは、人間としての敗北者である。

■大発展のSGl
 一、きょうは海外からも大勢の代表が参加されている。
 イギリスは、史上最高の広宣流布の拡大を成し遂げられた。機関誌も飛躍的に伸びた。おめでとう!(大拍手)
 仏教発祥の天地・インドも大発展した。盛大な座談会で、1年をスタートする。インドの皆さん、ナマステ(こんにちは)!
 お隣の韓国では、新年勤行会にたくさんの同志が集われた。地上12階建ての立派な新本部棟も完成した。〈昨年4月〉
 さらに、創価教育を実践する「幸福幼稚園」の設立へ向けて準備が進んでいる。
 立派な建物といえば、マレーシアにも、12階建ての堂々たる総合文化センターがそびえている。
 台湾の皆さんも、ようこそ!
 台湾では昨年、各地で、多くの友人が参加して地域友好総会が行われた。11回連続で「社会優良団体」として表彰されたことも素晴らしい。
 アメリカでは来月、ニューヨークの国連本部で、SGIが要(かなめ)となって「世界の子どもたちのための平和の文化の建設展」が開催される運(はこ)びである。大成功を祈ります!(大拍手)
 各国・各地に帰られたら、同志の皆さんに、くれぐれもよろしくお伝えください。

■大願に生きよ
 一、日蓮大聖人は「願くは我が弟子等・大願(だいがん)ををこせ」(御書1561ページ)と仰せである。
 "小願"ではない。「大願」――人生にとって最高の願い、希望、決意をもちなさい、と。
 また、「大願とは法華弘通なり」(同736ページ)と述べられている。
 妙法の力で人々を救い、人類を救う。世界平和を実現する。それが最高の「大願」なのである。
 小説「人間革命」に記したが、戸田先生は、昭和33年(1958年)の2月10日に、こう言われた。
 「1千万人が信心する時代がきたら、すごいことになるぞ。楽しみだな、ほんとうに楽しみだ」
 これが戸田先生の遺言であった。
 今、学会は「日本一」「世界一」の団体となった。
 どんな団体も成し遂げられなかった、未曽有(みぞう)の連帯を私たちは築いている。学会は、何があっても微動だにしない「日本の柱」と信頼されている。
 そういう時代に入ってきたのである。

■母は心の理想郷
 一、「女性は、偉大な力である。男性は、補佐的な力を与えるのみだ」
 これは、ボリソフ文化大臣(北極文化芸術国立大学総長)が、かつて引用しておられた、サハ共和国の大文学者オユンスキーの言葉である。
 その通りだ。創価学会の発展も、女性の力に大きく支えられている。女性をもっともっと大切にしていかねばならない。
 この1年も、全国50万会場での婦人部総会から、広宣流布の平和の大行進が、朗らかに開始された。

――〔友に希望を!〕〔心に春を!〕〔時代を照らせ!〕〔強く光れ!〕――
◆◆◆婦人部は太陽! 青年部は一番星! 
―― 《勇気をもて》《師子吼せよ》 ――

 「太陽の婦人部」の皆さん、おめでとう!
 「婦人部万歳!」と心から申し上げたい(大拍手)。
 尊敬するボリソフ文化大臣は述べておられる。
 「母は"心の理想郷"です」
 「(感謝を込めて母のことを思えば)私たちを向上させてくれる、大いなる精神のエネルギーが発揮されるでしょう」
 この哲学と人間学に、私たちは心から賛同申し上げたい(大拍手)。
 真の「文化」は、母と女性を、最も大事にすることから始まる。
 ここにこそ、人間が人間らしく、平和と幸福を勝ち取っていくための原点がある。歴史の方程式がある。
 今年も、私たちは、尊き母たちを中心として、「勝利の曲」を高らかに歌いながら、痛快なる前進をしてまいりましょう!(大拍手)

■大臣にして芸術家であり教育者
 一、ここにお越しくださったボリソフ文化大臣は、サハ共和国を代表する政治指導者であり、世界的な芸術家であり、幾多の人材を立派に育成してこられた人間教育者である。
 〈ボリソフ大臣は、北極文化芸術国立大学総長であり、著名な舞台芸術家。
 P・A・オユンスキー記念サハ・アカデミー劇場主席監督・芸術監督、ロシア連邦功労芸術家、サハ共和国功労芸術家、サハ共和国精神文化アカデミー正会員であり、ソ連国家賞、ロシア連邦国家賞にも輝いている〉
 まさに"人生の名優"として、使命の大任を何役も縦横無尽に果たしきってこられた。
 その源泉は、どこにあるのか。
 私が大臣の人となりを何人かの方に尋ねたところ、返ってきた答えは、ただ一言、「大誠実」であった。
 誠実であり、ウソをつかない。礼儀正しい。信義を重んずる――これが人間学の究極である。仏法の究極である。
 いくら頭の回転が速くても、金もうけに長(た)けていても、口がうまくても、本当に「誠実」であるかどうか。これで人生の最後の勝利は決まる。

■「すべては恩師のお陰です!」
 一、大臣は、"自分が今あるのは、すべて恩師のお陰である"と、謙虚に感謝しておられる。
 ――すべてのきっかけを作ってくれたのは、ゴンチャロフ先生(演劇大学の先生)です。例えば、大空を舞いゆくパラシュートは強い力で勢いよく引っ張られて、初めて開くことができる。それと同じように、先生は、私にとって才
能を開かせてくれる存在なのです――。
 大臣は、こう恩師を宣揚(せんよう)しておられる。この一点に、私は深い感銘を受けた。
 一流の人生には、必ず荘厳な「師弟の劇」があり、厳粛な「報恩の舞」がある。
 どんなに有名になり、偉くなろうと、師弟を忘れてしまえば、その人生は、さびしく、むなしい。その心は、だれよりも貧しい。
 卑しい忘恩の裏切り者で、栄光の生涯を全うできた人間など一人もいない。
 大臣も、よく演出されるシェークスピア。その劇の名セリフに、こうあった。
 「恩知らずの形をとって現われるときの人間ほど恐ろしい化け物はない!」
小田島雄志訳)
 報恩か、忘恩か――ここに人生の分かれ道がある。


―― 全五大州から150の「名誉博士」「名誉教授」 ――
◆◆◆世界の知性が創価を支持!

創価の三代は世界で勝った
 一、私の師匠である戸田先生は、先師・牧口先生の獄死を語るとき、いつも熱い涙を流し、激怒しておられた。
 戸田先生は、戦争が終わって間もないころ記しておられる。
 「顧みれば、元日大講師田辺寿利(たなべすけとし)氏、牧口先生の価値論を発表したその昔に、『フランスの一小学校長ファーブルは昆虫記をあらわして、フランスの文部大臣は駕(が)をまげて文化国フランスを代表して、感謝の意をあらわした。いま、日本に、一小学校長牧口常三郎が、また、世界的な一大理論たる価値論を発表す。国家は何をもってむくいんとするか』と。
 しかるに、牧口先生に日本国家がむくいたものは牢獄の死である。野(や)に聖人・賢哲なく、朝(ちょう)にあってこそ国は栄えゆくのである。聖人・賢哲、国を捨てて、どこに国の隆盛(りゅうせい)あろうや」
 牧口先生は大学者であった。愚かな日本の権力者は、この"文化の宝"を国賊のように罵り、獄死させたのである。
 今年は、牧口先生の殉教から満60年である。
 私は、いついかなる時も師匠のことは忘れない。わが師は戸田先生であり、その師匠である牧口先生も、同じように大切に思っている。
 その牧口先生が捕らわれた法難の地、伊豆・下田に、先生の偉業を讃える「下田牧口記念会館」が、ついに完成した。
 さらに、きょう、ここ「東京牧口記念会館」に高名な文化大臣一行をお迎えできた。本当に光栄であり、うれしいことである。
 ただ今、大臣から拝受した珠玉の「知性の宝冠」を、私は牧口先生、戸田先生という二人の師匠に、つつしんで捧げさせていただきたい。
 創価の三代の師弟は、断固として世界で勝ったのである(大拍手)。

■悔いなき勝利の人生のために
 一、独創的な地理学者でもあった牧口先生は、すでに100年前、サハ共和国の人々に深く注目しておられた。
 牧口先生の大著(たいちょ)『人生地理学』では、1月の平均気温がマイナス40数度という中でも、雄々しく価値創造しゆく生活が紹介されている。いかなる過酷な寒さにも断じて屈しない、サハの人々の強き魂に言及されているのである。
 〈同書は1903年に発刊。「気温と人生」の中に、次のように記されている。
 「(人類は火を用いることによって)いかなる酷寒にも抵抗できないことはない。最低温度、摂氏氷点下68度、1月の平均温度氷点下44度を示す、シベリアのベルホヤンスク地方("現在のサハ共和国の一部)に10万5千余の人口が生活するのである。これは健康体の人が抵抗できる極限できる極限であ
る」(現代文に改めた)〉
 誇り高きサハ共和国の格言に、「勇者にとって厳寒は友であり、臆病者にとっては圧政者である」とあった。
 勇気である。
 勇気こそが一切の勝利の原動力である。
 勇気をもって、今年も戦おう! 勝ちまくろう! 〈「ハイ!」と力強い返事が〉
 また、大事なのは、生き抜く智慧であり、忍耐である。そして、断じて勝ち抜く執念である。
 「勇気」「智慧」「忍耐」「執念」――悔いなき勝利の人生のために、この言葉を、私は皆さんに贈りたい。

■真実の剣を! 正義の声を! 
 一、ご存知のように、あの正義の師子・トルストイは、傲(おご)り高ぶった宗教権力から弾圧され「破門」された。
 トルストイに、サハ共和国の若き熱血の大詩人オユンスキーが詩を捧げた。
 私が大好きな詩である。
 「おお、賢者は電光石火のごとく
  真実の剣を手に、正義の声を世界に轟かせ、
  絶えざる極悪の旗を、悪徳と欲望の王もろとも痛快に倒せり」
 真実の剣。正義の声。それを武器にして民衆のために立ち上がった文豪を讃えた一節である。
 「破門」されたトルストイを、青年も、民衆も、世界の知性も、心ある人は皆、支持し、擁護(ようご)した。
 私たちもまた、「破門」という迫害を敢然と乗り越えた。そして、今を迎えた。
 〈この日、SGI会長に北極文化芸術国立大学から「名誉教授」称号が授与された。これが世界の大学・学術機関から「150番目」の名誉博士・名誉教授等の学術的栄誉となった〉
 世界の大学・学術機関と、これほどまでに深く、広く、壮大な精神の交流を結ぶことができた。この連帯を、日顕は、よもや想像しなかったにちがいない。
 私たちは勝った。世界において勝利したのである。

◆◆勇者は厳寒さえも友に
――サハ共和国の「生き抜く力」に注目 《人生地理学》――

■ダイヤと輝け
 一、さて、豊かな資源に満ちたサハ共和国の大地からは、世界の4分の一ものダイヤモンドが生産されている。
 私たちは、サハをはじめ世界中に、心と心の友好を結びたい。その「友情の結晶」こそが、不滅のダイヤなのである。
 文化と教育の薫りも高いサハの人々は、素晴らしい「心のダイヤ」の光彩を放っている。
 そして、「創価学会のダイヤ」とは何か。
 それは芸術部の皆さんである(大拍手)。
 皆さんには、一人ひとりに数多くの支援者、愛好者、支持者がいる。誇りをもって、自分らしく、使命の道を歩んでいただきたい。皆で応援していきたい。
 また、創価のダイヤといえば、婦人部である。
 さらに、スポーツ界で活躍される皆さまも、一人ひとりがダイヤモンドのごとく輝いている。ご健闘の様子を私はよく知っております。
 ご多忙のところ、ようこそお越しくださった。本当にうれしい。ありがとう!(大拍手)
 一、仏法は説いている。
 正しい信念を持て!
 正義のためには恐れなく師子吼せよ!――。
 大聖人も、釈尊も師子吼された。言うべき時には言わねばならないと、身をもって教えられた。
 さらに、仏法はこう説いている。
 命を惜しまず、邪悪とは戦い抜け!――。
 どこまでも邪悪と戦い、絶対に敗れない!
 どこまでも信念を貫き、自分は屈しない!
 その金剛不壊(ふえ)のダイヤのごとき自分自身を築くのが、真実の信仰である。そこにこそ永遠の輝き、生命の輝き、勝利の輝きがある。

◆◆初訪ソから30周年「なぜ共産主義の国へ?」
   
◆◆◆「人間に会うために!」
     
◆◆歴史をつくれ! ≪対話≫の力で

■心の灯(ひ)を大切に
 一、思えば30年前、私は貴国をはじめ、シベリアの上空を飛んで、ロシアの大地に第一歩をしるした。〈1974年9月8日〉
 当時、内外から、いわれのない誹謗中傷をさんざん浴びせられた。
 「なぜ、ソ連(当時)へ行くのか」「宗教者が、何のために宗教否定の国へ行くのか」「共産主義を認めるのか」等々――。
 私は、きっぱりと答えた。
 「ソ連にも、人間がいるからです」「人間に会いに、私は行くのです」「共産主義の人も、平和を願う人間じゃないですか」と。
 〈1970年代、世界は、東西冷戦の渦中にあった。そのなかで、ソ連など共産圏の国々への不信は強く、友好への努力は、偏見で見られ、誹謗中傷されたのである。
 また、日本と中国の関係についても、SGI会長は、1968年に「日中国交正常化提言」を発表。法的には"戦争の終わっていない"状態にあった両国間の国交正常化を力強く訴えた。これに対しても、激しい非難が浴びせられた〉
 モスクワに到着した、その折、私は、次のように申し上げた。〈招聘元(しょうへいもと)であるモスクワ大学による歓迎宴で〉
 「シベリアの美しい冬に、人々の窓からもれる部屋の明かりに、心の温かさ、人間の温かさを覚えるように、私どももまた、社会体制は違うとはいえ、人々の心の灯を大切にしてまいることをお約束します。
 シベリアの凍(い)てついた大地にも、草木萌(も)ゆる春が訪れるように、人類の未来にも、今以上の希望燃ゆる若芽の息吹(いぶ)く春が訪れることを信ずるのであります」と。

■必ず友好の春が
 一、凍てついた冬の大地にも、いつの日か必ず、温かな春の日がやってくる。
 そのように、いくら体制がちがっても、どれだけ冷たく反目しあっていても、いつの日か必ず、友好の道を開くことができる。
 直接、会って、心を開いて、話をすれば、絶対に理解しあえるはずである――。
 この信念で、私は、先手、先手を打って、ロシアとも、また中国とも友好を結んできた。
 対話こそ歴史を動かす力である。その通りの時代を私は創(つく)ってきたと自負している。
 〈SGI会長の長年にわたる日露友好の功績には、世界的名門であるモスクワ大学が、異例ともいえる「名誉博士号(75年)」と「名誉教授(2002年)」の二つの栄誉を贈って最大に賞讃した。さらに旧ソ連地域の著名な学術機関が数々の顕彰を授与してきた。
 また、日中友好への貢献に対しては、最高峰の北京大学を筆頭に、これまで、中国の代表的な大学・学術機関から、54の名誉教授・名誉博士等の称号が授与されている。
 このほか、SGI会長の平和、文化、教育への貢献を讃える大学は、五大州に及んでいる〉
 一、きょうは、わが愛するアメリ創価大学の若き世界の指導者たちの代表も来てくださった。本当にありがとう!
 皆さん、お元気で。お会いできなかった学生の皆さんにも、よろしくお伝えください。また、ゆっくりとお会いしましよう!(大拍手)
 一、創価の青年部の諸君!
 皆さんは、「勝利の一番星」となっていただきたい。
 「完勝の金星」となっていただきたい。
 時代の闇を、学会の未来を、燦然(さんぜん)と照らしていける強い星に!希望の光に!
 何ものをも恐れず、広宣流布のために!

■恐れるな! 生ある限り
 一、終わりに、貴・サハ共和国の名もなき、尊き民衆が作り上げてきた文化の至宝(しほう)である英雄叙事詩「オロンホ」の一節を朗読したい。
 「生ある限り だれ人も恐れるな たとえ武器で汝を脅そうとも!
  魔の言葉も 冷酷な言葉も 汝に悪をもたらすことはできない」
 「汝よ 臆するな 心は強くあれ!
  三度朽ちても 三度生き返るのだ!
 遠き困難な道のりに栄えある誉れを轟かせるのだ!
 戦いに勝利せよ 迫害者に仇を討て! 汝に勝利あれ」
 これがサハの民衆のなかから生まれた、世界的な叙事詩である。
 一、わが敬愛してやまぬ貴・北極文化芸術国立大学が、校章に刻まれた鳥のごとく、限りなく栄光の飛翔(ひしょう)をされゆくことを、私は、心からお祈り申し上げます。
 この1年、私たちも完全勝利の大叙事詩を、ともどもに、健康第一で、威風も堂々と勝ち取っていこうではないか!
 幸福になるために、断固として、勝ちましょう!(大拍手)
 寒いところ、遠いところ、本当にご苦労さまです。
 皆さん、お元気で!(大拍手)



(2004・1・10)