広布第2幕 第4回全国青年部幹部会

前進!!日本一を合言葉に
はればれと「勝利の一年」ありがとう
ドストエフスキー
人生は大いなる芸術
道を開け!勇気と信念で人類を結べ


一、天も晴れ、地も晴れ、我々の心も晴れ晴れと、勝利、勝利の1年を飾ることができました!
 皆さん、ありがとう!
 本当にご苦労さまでした!(大拍手)
 さらに、偉大な勝利に向かって、若き「世紀の同志」の集いたる記念の幹部会を、心から祝福し合いたいと思いますが、どうでしょうか!(賛同の大拍手が)
 本日は、海外からも、第一級の指導者の先生方を来賓としてお迎えすることができました。遠方より、ありがとうございました。
 また芸術部の代表、医学界やスポーツ界など各界で活躍する友の代表も駆けつけてくださいました。いつも、ありがとう!
 それぞれが、わが使命の大舞台で、断じて勝ってください。君たち一人一人を、私は、いつまでも見守っていきます。
 ともあれ、来年も、全員が「日本一」「世界一」を合言葉に、朗らかに、勇敢に、たくましく、忍耐強く、広宣流布の人生の「勝利の歴史」を飾っていくことを誓い合いたいと思います。
 若き指導者たる君たちよ、万事、勝利を頼む!
 皆さんが、あらゆる苦難の波を、苦闘の嵐を、断固と乗り越え、勝ち越えゆくことを、私は強くまた深く祈っています。
 きょうからまた、ともどもに、新たな出発を開始しましょう!(大拍手)

 最強の力が自分の中に
 一、ロシアの大文豪ドストエフスキーは言いました。
 「人生は、大いなる芸術である。生きるということは、自分自身を芸術作品として創り上げることである」と。
 人生とは、一大芸術作品にも等しい。
 なかんずく、「若さ」は、それ自体が最も美しい。
 たとえ、お金がなくとも、何がなくとも、若さがあれば、最高無上の財産を持っているのと同じです。
 青春は、無限の創造力に満ちています。
 わが人生を、生き抜き、勝ち抜いていく「力」を、美しい勝利の「世界」を、皆さんは、全部、自分の中に持っている。
 また、それを、存分に出し切りながら生きていける。
 それが「若さ」というものです。
 君たち青年は、「無限の可能性の塊」なのです。
 一、青年部の皆さん、広宣流布のこの1年、本当にご苦労さまでした。
 とくに、創価班、牙城会の大学校の皆さん!
 さらに、女子部のヤング・リーダーの皆さん!
 きょうは、使命深き青春の大勝利の大会、おめでとう!(大拍手)

 もしもロシアの芸術がなければ 
 一、もしも、ロシアの芸術がなかったならば、この地球は、どれほど、わびしい星になってしまったか。
 貴国の芸術は、「人類の宝」です。
 その最高峰の美の殿堂から、「名誉会員証」を拝受し、これほどの光栄はございません。
 貴・ロシア芸術アカデミーのツェレテリ総裁、そして、総裁の名代であられる(ロシア・芸術家同盟国際連合の)ファトクーリン執行委員長、まことに、まことに、ありがとうございました(大拍手)。

青年は未来を照らす太陽
君よ 試練を勝ち越えよ
ペルシャの大詩人 苦しみなくして何も成就できない

 名作を読め! 
 一、私の青春時代は、トルストイユゴーホイットマンチェーホフ......あらゆるものを読みました。
 読書を怠れば、戸田先生が許さなかった。
 「大作、今、何を読んでいるのだ」
 「それは、どこまで読んだのだ」
 「では、その内否を言ってみろ」と。
 矢継ぎ早に追及され、ごまかそうにも、ごまかしようがありません(笑い)。
 当時、私は、苦境にあった先生の事業を支えて、朝から夜中まで、くたくたになるまで働きました。
 それからです。私は読みました。
 皆も読まなくてはいけない。いい小説を。いい本を。
 くだらない雑誌などを読んでいる者がいると、戸田先生は烈火のごとく叱られました。
 現実の課題と必死に格闘しながら、心は広々と、世界の文学に学んでいくのです。

 批判を恐れるな 
 一、名作『桜の園』などで知られる貴国の作家チェーホフは綴っています。
 「およそ打ち破ることのできない壁などというものが、ある筈はない」(原卓也訳「ある令嬢の話」、『チェーホフ全集7』所収、中央公論新社
 私もこの信条で、青春時代から、一つまた一つ、あらゆる「壁」を打ち破り、乗り越えて、今日を築いてきました。
 44年前(1963年)、民衆に芸術を開き、世界を文化で結びゆくことを願って、民音民主音楽協会)を創立したときも、周囲からは反対されました。宗教団体に必要ないと。
 さらに、日本と中国の国交正常化を提言したときも(1968年)、そして、ロシアを初めて訪問したときも(1974年)、激しい悪口と圧迫を受けました。批判・中傷ばかりでした。
 しかし、私は、戸田先生の弟子です。
 戸田大学の薫陶を受けた「革命児」であり、「開拓者」であるとの自負がありました。
 ゆえに、何も恐れなかった。
 自分のことばかり考えていると、恐れる心が出てきます。
 大目的に向かって進めば、限りない勇気がわいてくるものです。
 正義の人に恐れなし!
 信念の人に恐れなし!
 この心意気で進んでいきましょう。

 文化の橋を! 
 一、1974年の9月17日、クレムリンにおいて、コスイギン首相と初めてお会いした折に、私は率直に申し上げました。
 「日本人は、ロシア文学ロシア民謡には親しんでいても、ソ連には親近感をもっておりません。どこか"怖い国"という印象をもっております」
 「政治や経済の分野だけでは、真の友好はありえません。文化交流こそ、最も大切になってきます」と。
 コスイギン首相も、私の発言に「賛成です」と大きくうなずいてくださいました。今も忘れない、懐かしい歴史であります。
 ここにお迎えしたファトクーリン執行委員長も強調しておられる通り、「文化・芸術こそ、人間を結び合う橋」なのであります(大拍手)。

 途中がどうあれ最後に必ず勝て 
 一、きょうは、青年の芸術部の代表も出席してくれております。
 かのヴィクトル・ユゴーは叫んだ。「芸術は勇気である」と(榎本秋村訳『ユウゴオ論説集』春秋社書店)。
 人生も、勇気で開くのす。人生そのものが、芸術なのであります。
 私は「若き君たちよ、『勇気』で勝ち進め!」と申し上げておきたい。
 自分自身に勝つのだ。負ければ不幸であり、みすぼらしい。もしも男性が、そういう意気地なしだったら、女性から見ても、魅力がないのではないだろうか(笑い、拍手)。
 口がうまくても、格好がよくても、それで人間の真価は決まらない。生活力があるか。社会で光っているか。愛情、勇気、包容力があるか。聡明に見極めねばならない。
 ともあれ、わが学会の女子部は、一人も残らず幸福に。素晴らしい人生を!──そう私と妻は、心から祈っています(大拍手)。
 勇気をもって勝ち進むのだ。低次元の争いではなく、善のため、人のため、自分のため、国土のため、法のために、勝利を獲得するのだ。
 仏法は勝負です。ゆえに人生も勝負だ。勝つか、負けるか。
 世の中には、見た目は勝った格好をしながら、"心"は負けている、"人として"負けている者たちがいます。そういう情けない輩が、偉ぶっている場合がある。
 途中がどうあれ、最後には必ず勝つ。そういう勝利の劇を、堂々と残していただきたい。そのための信心だ。そのための人生だ。
 スポーツ界の友も、きょうは、ご苦労さま!頑張って! 皆で応援しよう!(大拍手)

チェーホフ この世に破れぬ壁は絶対ない

 宗教・芸術は民衆のために!
 一、貴アカデミーは、栄光輝く250年の歴史を刻んでおられます。
 貴アカデミーの先生方が明晰に論じておられるように、ロシアの芸術の中心には、一貫して「人間」があり、「民衆」があります。
 素晴らしい本質であり、根幹です。
 どこまでも人間生命の尊厳を信じる。いかなる苦難も悠然と乗り越え、全世界の民衆の幸福と、正義の勝利のために尽力しゆかんとする、高貴にして偉大な魂が光っているのであります。
 私の胸には、貴アカデミーの芸術家たちと、巨人トルストイとの魂の交流が思い起こされてなりません。
 「獅子」(ロシア語で「レフ」)という名前を持つトルストイは、「宗教のための人間」ではなくして、「人間のための宗教」の時代を開くために、まさに獅子のごとく戦い続けました。
 それゆえに、当時の宗教権力から、理不尽にも「破門」されたのです。あまりにも有名な史実であります。
 私たちも、嫉妬に狂った邪宗門から、同様の迫害を受けてきたことは、ご存じの通りです。
 正しかったのは学会であります。きょうの式典に出席してくださっている、アメリカの著名な宗教研究者であるストランド氏は、この点について、創価学会は「人間のための宗教」を実践し、100年先の時代をリードしていると、洞察してくださっております(大拍手)。

 わが人生勝利の堂々たる名画を
 一、トルストイが破門されると、ロシア芸術アカデミーの教授だった偉大な画家レーピンは、激怒しました。
 「(僧侶たちは)ならず者と一緒になってロシアの天才を虐殺しようとしている」と(モスクブィノフ、モルグノワ=ルドニツカヤ著、本田純一訳・編『レーピン』美術出版社)。
 そしてレーピンは、若き日から「人生の偉大な太陽」と仰ぐトルストイの見事な肖像画を発表し、精神界の王者の真実を世に宣揚していったのです。
 晩年のトルストイが、信念の言論ゆえに弾圧され、中傷された時も、レーピンは叫びました。
 ──トルストイは、皆が恐れて言えないことを言ってくれたのである。トルストイは正しい。いずれ、幾百万、幾千万人の人々が、我らの偉大な天才(トルストイ)の声に賛同し、そこに自らの名を連ねるだろう──。
 〈トルストイは生命尊厳と絶対平和主義の理念に立ち、論文「一人たりとも殺すなかれ」「黙ってはいられない」などを発表。革命家らを次々と処刑する政府を非難して死刑の廃止を訴えた。
 これに対して政府は、論文を掲載した新聞を弾圧。トルストイへの中傷が行われた〉
 このレーピンの言葉の通り、トルストイの80歳の誕生日には、その偉業を讃えて世界中から無数の祝賀と感謝が寄せられました。
 ともあれ、正義の師弟ほど強いものはない。
 病弱で、医師から"30歳までしか生きられない"と言われた私も、全世界の知性から祝福をいただき、真心からの同志と後継の青年に囲まれて、まもなく80歳を迎えます。ここに「創価の師弟」の勝利の証しを、厳然と示すことができました(大拍手)。
 どうか、わが青年部も、この私に続いて、一人ももれなく試練を勝ち越えていってほしい。
 試練がない人生など、本当の人生ではない。試練を勝ち越え、乗り越えていく。それが本物の人生です。偉くなる一つの証左なのです。
 そして、50年先の未来へ、人生勝利の堂々たる名画を描いていっていただきたい。そう約束し合いたい。
 約束を破ったら、大変だよ。頼むよ!〈会場から「ハイ!」との元気な返事が〉

中国周恩来総理
同志には春の如く温かくあれ! 仕事には夏の如く激しくあれ!
利己主義は秋風の如く吹き払え! 人民の敵には冬の如く対処せよ!

 勇気と強さを 
 一、わが親友のテヘラニアン博士(戸田記念国際平和研究所所長)とも語り合ってきた、13世紀ペルシャの大詩人ルーミーは歌いました。
 「人間を正しい道に手引きするものは苦悩である」「この世ではどんなことにせよ苦労なしに成就するものはない」(井筒俊彦訳『ルーミ一語録』岩波書店
 青春時代に勇んで苦労した者が、勝利者となるのです。男性の皆さん、いいでしょうか!
 また、今は「女性の世紀」ですので、女子部の皆さん、よろしくお願いします!(大拍手)
 33年前、周恩来総理と私の会見を撮影してくださった于広華(うこうか)先生も、きょうは、本当にようこそお越しくださいました。
 感謝申し上げます。
 人民の大指導者であり、世界中から尊敬されている周恩来総理は、次の言葉を若き友に贈りました。
 「同志にたいしては、春のように温かく、仕事にたいしては夏のように激しく、利己主義にたいしては、秋の風が落葉を吹き散らすようにこれを一掃し、人民の敵にたいしては、冬のように厳しく対処する」(新井宝雄著『周恩来の実践・指導力の秘密』潮出版社
 これが周総理の心でした。
 正義の青年は、この勇気と強さを持たなければいけない。
 また、これが私たちの学会精神でもあります。

 実行で決まる 
 一、私が、第1号の名誉博士号を拝受したのは、モスクワ大学からでした。1975年の5月のことです。
 その記念の講演で、私は、人間と人間の心を結ぶ「精神のシルクロード」を全世界に築きたいとの信念を語りました。
 私は、開かれた生命の対話と、たゆみなき文化の交流によって、この信念の大道を開いてきたつもりです。
 大事なのは「実行」です。その人間が、偉いか偉くないか。それは実行で決まる。
 いくら口がうまくても、立場が上であっても、何も実行しない人間は信用してはならない。逆に、何も言わなくても、また社会的地位がなくとも、正義のために行動する人は偉大なのです。
 動けば、道はできる。語れば、友は生まれる。
 わが愛する大事な青年とともに、一段と人類を結び合う「平和と友情のシルクロード」を、そして「正義と勝利のシルクロード」を、勇敢に、朗らかに、また地道に広げゆくことを決意して、私の謝辞といたします。
 世界を照らすロシア芸術アカデミー、万歳!
 未来を照らす、青年の太陽、万歳!(大拍手)
 一、最後に、いつも私たちを鼓舞してくれる音楽隊の皆様に、4首の和歌を贈りたい。

 全軍を
  常に鼓舞せむ
    音楽隊
   広宣流布
     輝く前途を

 晴れ晴れと
  希望と凱歌を
    天までも
   舞いに舞いゆく
     創価の楽雄

 この一年
  我らに勇気を
    贈りたる
   音楽隊の
    凛々しき君たち

 千万の
  我らの心に
    歓喜をば
   与え 響かむ
     音楽隊かな

 いつもありがとう!
 どうか、体を大事にしてください!(大拍手)
 きょうは長時間、本当にご苦労さま!
 また1年間、大変にありがとうございました。
 来年も、一緒に頑張りましょう! 勝ちましょう!
 ご出席くださった先生方にも、改めて深く御礼を申し上げます。
 それでは皆さん、よいお年を!
 お会いできなかった同志の皆様に、くれぐれもよろしくお伝えください(大拍手)。
 (2007・12・16)