輝き光れ! 我らの五月三日


おお
我らの5月3日!
永遠に忘れ得ぬ
5月の3日よ!
   
それは
恩師・戸田城聖先生が
会長になられた日である。
そして
師弟不二の境涯の上から
私が第3代として
立ち上がった日である。
   
寒風の2月と3月を
乗り越え
桜の咲く4月を見つめつつ
遂に迎えた輝ける新緑の朝!
5月は一年で
最も晴れがましい季節だ。
   
尊貴な光に包まれた
我らの5月3日よ!
光とは正義であり
闇とは邪悪である。
   
光は闇を恐れない。
光を持つ人は
何も恐れない。
光は永遠に輝く勝利だ。
   
闇に生きゆく人は
心も暗い。
創価とは
あらゆる人々の心を
強く正しくする
勇気の光だ。
   
闇は光を塞がんとする。
しかし
光は立ち止まらない。
創価とは
限りない希望の未来を
照らしゆく前進の光だ!
   
おお
勝利に輝きわたる
我らの5月3日よ!
未来永劫に光りゆく
師弟の5月3日よ!
   
めぐり来る
  五月三日の
    嬉しさに
  同志の笑顔と
    決意の歴史は
   
世界の歴史には
数多の祝賀の日がある。
しかし民衆と遊離して
形骸化してしまった
死せる記念日も少なくないと
ある学者は叫んだ。
   
広布に生きゆく
我らの5月3日は
なんと晴れやかで明るく
なんと生き生きと
朝日の昇りゆく
心爽やかな
歓喜の一日であろうか。
   
天高く澄みわたる
昭和35年の5月3日
32歳の若き指導者は
尊き晴れ姿の民衆と共に
新たな大遠征に旅立った。
それは
世界の広宣流布である。
   
前人未到の峰を一歩一歩と
登り続けて50年──。
今や我らの眼前には
壮大な眺望が開かれている。
はるか地球を包みゆく
平和と幸福の大連帯の隊列だ。
   
「報恩抄」に曰く
「小失なくとも
 大難に度度値う人をこそ
 滅後の法華経の行者とは
 しり候はめ」
  
正法正義に生き抜く
我らには
荒れ狂う嵐が幾たびもあった。
みな断固と勝ち越えてきた。
険難の山があり谷があった。
みな敢然と踏み越えてきた。
   
法華経を信ずる人は
 冬のごとし
 冬は必ず春となる」
この御金言を胸に
あの友も この友も
皆が歓喜しながら
変毒為薬の劇を演じてきた。

ああ
初代・牧口常三郎先生が
喜んでおられる。
2代・戸田城聖先生が
喜んでおられる。
広布の途上に逝いた友も
常楽我浄の霊山浄土で
満足の笑顔で見つめている。
   
我ら創価の師弟を
御本仏・日蓮大聖人が
無量の仏菩薩と共に
讃嘆くださっていることは
御聖訓に照らし
絶対に間違いない。
なんと嬉しいことか!
なんと痛快なことか!
   
我らは勝った。
創価は勝ったのだ。
おお 我らの5月3日よ!
君も あなたも
万歳を叫ぼうではないか。
自分自身の勝利、万歳!
全同志の勝利、万歳!
師弟不二の勝利、万歳! と。
   
「勝利に際して
 おのれに勝つ者は
 二度勝ったことになる」とは
古代ローマの鋭き箴言である。
  
油断は大敵だ。
勝って兜の緒を締めよ。
5月3日の心は
どこまでも勇猛精進だ。
   
弟子は戦う!
青年は戦う!
生死を超えて
今世の大法戦に勇み立つ。
命を惜しまず
広布の一歩前進のために!
   
わが生命には絶え間なく
師の誓願が鳴り響いている。
「われわれには
 広宣流布を断じて
 為さねばならぬ使命がある。
 未来は君たちに任せる。
 頼むぞ広宣流布を!」と。
   
師匠・戸田先生は
わが胸中にあって
永遠の太陽の如く
光り輝いておられる。
その師に常随給仕の思いで
私は今日も
師と共戦するのだ!
師との誓いを果たすのだ!
   
太陽と共に進めば
永遠に勝ち光っていける。
これこそが
最極の生命の軌道だからだ。
   
人間には
立ち上がるべき時がある。
戦わねばならぬ
決定的な時が必ずある。
その「時」を逃さず
時に適う行動を起こすことだ。
そして必ず勝つことだ。
これが師弟の道であり
永遠不滅の仏法だ。
これに勝る名誉はない。
   
「撰時抄」には仰せである。
「闘諍堅固の仏語
 地に堕ちず」
法華経の大白法の
 日本国並びに一閻浮提に
 広宣流布せん事も
 疑うべからざるか」

昭和5年11月18日
世界の大恐慌
子どもたちの未来まで
暗く閉ざさんとする渦中
先師・牧口先生は
創価教育学会を創立された。
   
昭和26年5月3日
文化の大恩深き隣国の民衆が
戦乱に苦悩する真っ只中に
恩師・戸田先生は
第2代会長に就任され
東洋の広宣流布誓願された。
 
第3代の私も
東西冷戦の軛の下で
危機と紛争の炎が
残忍に世界を引き裂くなか
人類を結ぶ対話を開始した。
   
世界に平和を!
民衆に幸福を!
人間に勝利を!
この根本の誓願と原理を
「立正安国」といい
広宣流布」という。
仏意仏勅の創価学会
そのために生まれたのだ。

「地上から
『悲惨』の二字をなくしたい」
この師の悲願のままに
苦悩に喘ぐ民衆がいる限り
創価学会は断じて戦い続ける。
母子の悲嘆の涙が消えるまで
創価の師弟は前進を止めない。
そして絶対に勝利するのだ。
   
艱難は一切覚悟の上である。
 「いまに一日片時も
 こころやすき事はなし
 此の法華経の題目を弘めんと
 思うばかりなり」
この御心を受け継ぐのが
三代の師弟であるからだ。
   
ゆえに私は
誰よりも悩む!
誰よりも苦しむ!
そして誰よりも
無冠の庶民の味方として
一番苦労している友を
渾身の力で励ますのだ!
   
厳寒の冬には
寒風に一人立つ友を思い
熱暑の夏には
額に汗する友の健闘を祈った。
脚光を浴びる舞台を見れば
人知れぬ裏方の尊き苦闘に
南無し感謝を捧げた。
   
苦労知らずの甘ったれなど
私は眼中にない。
陰の陰で
祈りに祈り
動きに動き
誰が誉めなくとも
ただ冥の照覧を信じて
道なき道を開拓していく
わが真実の同志のために
わが誠実な同志のために
私は生き抜くのだ。
   
あの遠く離れた佐渡
千日尼への御返事には
「御面を見てはなにかせん
 心こそ大切に候へ」と
仰せになられている。
   
たとえ会えずとも
我ら創価家族の心と心は
いつもいつも
一緒であり一体である。
来る日も来る日も
広宣流布の最前線に立つ
誰よりも健気な
強く明るい友の顔が
私と妻の心から
離れることはない。
   
「此の法門を申すには
 必ず魔出来すべし
 魔競はずは
 正法と知るべからず」
我らは
競い起こる三障四魔にも
怯まず勝ち切ってきた。
   
おお
仏法即社会の英雄たちよ!
心ない悪口罵詈など
朗らかに はね返して
宿命を使命に転じてきた
偉大な幸福博士の母たちよ!
猶多怨嫉の難があるほど
負けじ魂を燃え上がらせて
激戦に挑み勝ちゆく
尊き勇敢な青年たちよ!
   
この同志こそ
私の無二の宝である。
この後継こそ
私の最上の誇りである。
   
地球上における
最大の神秘とは一体何か?
アメリカの民衆詩人
ホイットマンは結論した。
「それは
 あなたにも そして
 あらゆる人の中にも
 存在する生命である」と。
その通りである。
   
自分自身の生命こそ
宇宙の一切の宝を集めた
功徳聚である。
幸福の尊極の当体が
わが生命なのだ。
その宝蔵を開く秘術が
妙法の信仰である。
   
我らには勇気がある。
勇気が慈悲に代わる。
勇気がある限り
智慧は滾々と湧き出ずる。

法華経には
久遠からの師弟の結縁は
「五百塵点劫」
「三千塵点劫」という
長きに及ぶと明かされる。
古の奇しき縁で結ばれた
師弟の5月3日よ!
   
創価の不惜身命の驀進には
経文の通り
御文の通り
三類の強敵が襲いかかった。
   
昭和45年
就任10周年の5月3日も
烈風に大鷲は飛翔した。
昭和55年
就任20周年の5月3日も
法難の嵐に師子は走った。
   
「大難・度度重なり候いしかば
 一年・二年こそ つき候いしが
 後後には皆或は をち
 或は かへり矢をいる」と
御書には喝破なされている。
   
第六天の魔王に
心を食い破られた
怨嫉の反逆者も出た。
異体同心を攪乱する
悪党どもも暴れ回った。
峻厳な師弟を忘れ去り
心暗く堕ちた
背恩の弟子もいた。
   
古代ギリシャを代表する
劇作家メナンドロスは言った。
「忘恩の徒は
 友と見なされてはならぬ。
 悪人も
 善人の場を占めてはならぬ」
   
恩を忘れ
悪事に走りゆく愚者など
相手にするな!
笑い飛ばせ!
自ら堕落して
同志を裏切り
退転反逆する卑怯者など
眼中に入れるな!
叱り飛ばせ!
   
邪心に染まり転落していく
人間として最悪の背信者は
清浄無比なる仏法の世界に
いられなくなる。
入れてもならない。
   
おお 
わが愛する同志よ!
いかなる卑劣な陰謀にも
庶民の勇者たちは
微動だにしなかった。 
我らは勝った!
勝ち抜いてきた!
憤激に身を震わせ
破邪顕正の宝剣を掲げ
苦難を共にしてくれた
真の同志に感謝したい。

日蓮大聖人は仰せである。
「大難来りなば
 強盛の信心弥弥
 悦びをなすべし」
  
昭和55年の5月3日を
私は関西の天地で迎えた。
絶対に信頼できる
関西の同志と共に
一切の魔軍を打ち砕く
反転攻勢の烽火を上げたのだ。
   
この時 私は
「五月三日」と大書した。
この日は創価の原点である。
ここに
学会精神の真髄がある。
異体同心の究極がある。
師弟不二の極致があるからだ。
   
脇書として私は
3年後の
昭和五十八年五月三日
21年後の
西暦二〇〇一年五月三日と
書き留めた。
   
「今に見よ」
新たな創価学会の大発展を
必ず開いてみせると
私は我が一念に固く
誓い定めていたのだ。
   
「一心の妙用」は厳たり。
昭和58年の5月3日には
第2総東京の八王子の天地に
新たに誕生した東京会館
私たちは勝鬨をあげた。
  
ここには
本陣たる大東京 
埼玉・神奈川・千葉をはじめ
関東 さらに全国の盟友も
集い来った。
今 この師弟の宝城は
東京牧口記念会館となりて
創価大学を見守り
堂々と聳え立っている。

2001年の5月3日には
カリフォルニアの陽光輝く
アリソビエホの丘で
夢に見たアメリ創価大学
開学式が盛大に挙行された。
   
我ら創価の友は
いかなる試練に直面しても
常に原点の5月3日から
元初の太陽を心に燃やして
勝利へ出発するのだ。
目標と定めた
新たな5月の3日へ
完勝の旗を打ち立てゆくのだ。
   
戸田先生は叫ばれた。
「師子は
 打たれれば打たれるほど
 強くなる。
 師子は
 叩かれれば叩かれるほど
 猛然と立ち上がる。
 そして天下に
 大きく師子吼するのだ」
   
目立たぬ水底にあって
創価の民衆革命の潮流は
人間主義」を求める
世界史の渇望と
深く強く合流していった。
戦争と暴力の旧世紀から
平和と生命尊厳の新世紀へ!
人類の歴史は
大きく回転を始めた。
   
全世界
192の国と地域で
幾千幾万の民衆が
「我らは勝った」と
快哉を叫び抜く人生を
勝ち開いてきた。
なんと素晴らしきことか!
なんと偉大なことか!
三世十方の諸天善神も
こぞって大喝采
送ってくれているに違いない。
   
今日も
我ら地涌の平和の使者は
全地球を舞台に
人道の大行進を始める!
 
世界中の偉大な母は
創価の母たちと共にある。
アメリカの人権の母
ローザ・パークスさんも!
中国の人民の母
??穎超さんも!
ロシアの芸術の母
ナターリヤ・サーツさんも!
フィリピンの教育の母
ラウレアナ・ロサレスさんも!
北アイルランド出身の平和の母
ベティ・ウィリアムズさんも!
アフリカの環境の母
ワンガリ・マータイさんも!
   
我らの5月3日は
創価の母」に
心から感謝を捧げる日だ。
母を大切に!
婦人部を護り抜け!
   
大聖人は宣言なされた。
法華経の師子王を持つ女人は
 一切の地獄・餓鬼・畜生等の
 百獣に恐るる事なし」
   
この世界第一の
母の祈りと行動で
壮麗に織り成された
民衆勝利の大絵巻こそが
広宣流布の実像なのだ。
   
私ども夫婦の結婚式も
戸田先生のお計らいによって
昭和27年の5月3日に
決めてくださった。
先生の会長就任1周年の
その日である。
私と妻の若き門出を
恩師も 
良き先輩たちも
心から喜び
見守ってくださった。
   
師は創価の組織は
命よりも大事だと叫ばれた。
なぜならば
師弟不二の結合ありてこそ
「一生成仏」の血脈は
滔々と流れ通うからだ。
ここにこそ
永遠に民衆を救済しゆく
創価学会仏」の大生命力が
受け継がれていくからだ。

一閻浮提広宣流布という
永遠平和の旗を掲げて
我らは自ら誓って結集した。
久遠の大願を絆とするゆえに
我らの団結は永遠に崩れない。
   
アフリカ広布の先駆
コートジボワールの友からも
常勝への合言葉が轟く。
「イタイドウシン(異体同心)!」
「ビクトワール(勝利)!」
   
日本で そして世界で
わが50年の勝利を
受け継いでくれる青年が
地涌の義」のままに
躍り出ている。
その数は無数である。
   
回を重ねるごとに
水かさを増しゆく
全国の青年部幹部会
そして本部幹部会には
世界の若き友も
馳せ参じてくれている。
   
♪青葉茂れる桜井の……
あまりに懐かしき
?大楠公?の調べを 
後継の誓いに託して歌ったのは
仏教誕生の大恩ある
偉大なインドの丈夫であった。
   
広宣流布
 お任せください!」
清らかな白蓮の華の如く
報恩の決意を光らせたのは
世界広布の王者ブラジルの
華陽の乙女であった。
   
師弟不二の心で
広宣流布誓願
徹し抜いていく時
生命の奥底から仏の力を
漲らせていけるのだ。
愛弟子が誓いを果たした時
師弟の誓願は成就するのだ。
これが日蓮仏法の極理である。
   
我らの前には
友情と希望と栄光に満ちた
平和の大道が輝いている。
世界の知性も見つめている。
新たな50年の
師弟勝利の回転は始まった。
さあ出発しよう!
   
時は来た。
おお 
晴れ晴れとした5月3日よ!
老いも若きも
はち切れんばかりの生命力で
仏天に見守られながら
新しき戦いを起こしゆこう!
   
おお 我らの5月3日よ!
5月3日の生命は
永遠に朗らかに
永遠に前進する!
永遠に勝利また勝利だ!
   
共に呼吸を合わせて
進みゆけ!
そして
人間革命の大讃歌を
高らかに歌いゆけ!
おお
輝き光れ!
5月の3日よ
我らの5月3日よ!
   
  尊くも大切な大切な
  わが同志である皆様方の
  平和と幸福と健康を
  妻と共に心から祈りつつ
            合掌
   
 2010年5月3日の朝に贈る
        世界民衆詩人

 ※古代ローマ箴言ギリシャ人のププリリウス・シュルスの言葉(柳沼重剛訳)。メナンドロスの言葉は中務哲郎訳。