新時代第48回本部幹部会への池田名誉会長のメッセージ

常勝の関西魂よ永遠なれ


一、日本全国、そして全世界の尊き同志の真剣な「祈り」と「努力」と「団結」によって、創価学会の元旦である「5月3日」を最高に意義深く迎えることができます。
 私は心から感謝申し上げます。本当にありがとう!
 とくに今年の5月3日は、わが師・戸田城西先生が大難を乗り終えて、第二代会長に就任されてより60周年となります。
 「60年」という仮説を、西洋では「ダイヤモンドの祝典」と呼んで寿ぎます。戸田先生と私たちの大誓願である「一閻浮提広宣流布」は、まさしく、今、ダイヤモンドのごとく、最強にして無敵、金剛にして不壊の輝きを増しております。
 この会場に御安置されている、戸田先生願主の関西常住のご本尊は、「大法興隆 所願成就」と、お認めであられます。
 このご本尊の御前で、「我ら創価の師弟は、全てに勝った!」と大勝利宣言をしたいのであります(大拍手)

開かれた人間宗

一、なかんずく第1に讃えたいことは「民衆の勝利」であります。
 建長5年(1253年)の4月28日に立宗宣言なされた御本仏・日蓮大聖人は、御自身が「民の子」(御書1407?)から出た「民が子」(同1332?)であられることを晴れ晴れと仰せになりました。
 日蓮部法は全人類に開かれた「人間宗」であり、この太陽の大仏法を、創価学会は世界192カ国・地域の民衆に開いてきたのであります。
 順境の父・牧口常三郎先生が学んでおられた「御義口伝」は、戦時中、特高警察に押収されましたが、そこに牧口先生が傍線を引かれていた一説があります。
 それは「煩悩の汚泥の中に真如の仏あり」(同740?)という御文であります。
 悟り澄まして戦わない仏などおりません。
 妙法のため、人人のため、sh回のため、現実の悩みや苦しみの真っ只中に飛び込んで、泥まみれ、汗まみれになって戦い抜く生命こそ、真実の仏であります。
 この仏の生命の真髄を発揮し行く、何者にもかけぬ民衆の正義の陣列ーこれが、創価学会であり、その模範こそ、私の手作りの「常勝大関西」なのであります。
一、トルストイは叫びました。
「一般民衆は、まるで踏みつけにされている。そんなことのないようにしなくちゃならん。それがわれわれの使命なんだ」と。
 私たちは、人類史の不幸な宿命を大転換しゆくために、いよいよ仲良く朗らかに、民衆の希望の大連隊を拡大していこうではありませんか!
一、第2に賛嘆したいのは、「母たちの勝利」「女性の勝利」であります。
 牧口先生が傍線を引かれていた御聖訓のひとつが、「女人と妙と釈尊との三 全く不同なきなり(全く同じなり)」(御書842頁)でありました。女性の生命は、妙法そのものであり、尊極なる仏それ自体なのであります。
 今、私は、「インドの教育の母」ムカジー博士(大詩人タゴールゆかりの名門ラビンドラ・バタティ大学の前副総長)と新たな対談を進めています。この対談の重要なテーマも「女性こそ人間文明の救済者なり」というタゴールの精神であります。
 生命を慈しみ、人間性を高め、友情と平和をもたらしゆく女性の力を、地域にも、社会にも、そして文明にも、いやまして満たしていくべき時代に入りました。
 「冬は必ず春となる」(同1253頁)とは、最も苦労している健気な母へ贈られた御金言であります。学会の大発展は、冬を必ず春とする、母たちの勇気と忍耐の信心であればこそであります。
当と競うかの女性に、幸福と健康と和楽の花よ、爛漫と咲き薫れと、私も妻も題目を送り続けております。

変毒為薬の力

一、第3に賞賛したいのは、「青年の勝利」であります。
 青年部、本当によく頑張ってくれている。私は何よりも頼もしい。「青年の勝利」こそ「未来の勝利」であり、「永遠の勝利」であるからだ。
 ある年の5月3日、大聖人は若き南条時光に仰せになられました。
 「大きな難がくるであろう。そのとき、まさに諸天の守護が厳然と現れるのを確信し、いよいよ強盛に信心に励むべきである」(同1512頁)と。
 なぜ地涌の菩薩が大難に遭うのか?
 一次元から申し上げるならば、どんな苦難であっても、断固として変毒為薬し、勝ち超えていく力が、人間そして青年の生命に具わっていることを、未来永遠の人類に示し切っていくためであります。
 今、東日本大震災に立ち向かい、わが誉の青年部が、壮年部、婦人部の皆様方と一体になって、獅子奮迅の力で戦ってくれています。
 この若き地涌の友に、私は、東北が生んだ大詩人、土井晩翠の一節を贈ります。
「雨と嵐の あるるのち 晴れたる日あり ゆるがざる 望抱きて 進むなり かんなん人を 玉となす」と。
 一、世界中の知性と良識が、私たち創価の大行進を見守ってくれています。
 アフリカの人権の獅子マンデラ元大統領もその一人です。
 最後に、彼の言葉をわが同志にささげます。
 「人は、大いなる山を登り終えると、そこに見出すでしょう。さらに登るべき多くの山が待っていることを!」と。
 創立100周年へ、そして大聖人が仰せになられた末法万年尽未来際へ向かって、威風堂々と、新たな常勝の先進を開始しよう!(大拍手)