全国最高協議会

全国最高協議会が先月31日から行われ、広宣流布の勝利へ秋谷会長を中心に
協議が続いている。3日には池田名誉会長が出席し、スピーチした。


人生は年齢では決まらない

戦い続ける人が青年

☆牧口先生
  仏法は勝負これが宗教の生命
  人を救うのが宗教の目的

 一、次の50年を、どう勝利するか。
 次の100年を、どう大発展させていくか。
 広宣流布を担う創価学会が、永遠に栄光の大道を歩みゆくために、私は真剣
に祈り、思索し、人材を育てている。
 大事なのは、リーダーが何ものにも負けない力をつけることだ。原点は師弟
の魂である。
 昨日より今日、今日より明日へと、自分が変わっていくしかない。リーダー
自身が大きく境涯を開くことだ。
 広布の途上には、必ず大難がある。それを勝ち越え、大切な同志を守り抜く
ために、盤石な強い陣営を築いていきたい。
 一、学会活動は、大福運を築いていく。同志の絆は一生である。永遠である。
 創価の大先達である牧口初代会長は言われた。
 「年齢はどうあれ、一日一日、進歩する人が、青年である」
 人生は年齢では決まらない。いくら年は若くても、戦う心がなければ老人だ。
一歩たりとも引いてはならない。
 どこへ行こうが、勇んで広布へ戦い抜く。いくつになろうが、心に広布の魂
が燃えている。その人が青年なのである。
 牧口先生は、「日蓮大聖人が『仏法は勝負をさきとし、王法は賞罰を本とせ
り』と仰せになって居るように、これこそ宗教の生命といふべきもの」と喝破
された。
 仏法は勝負。王法は賞罰。そして世間は、噂に左右されるものだ。
 現実のなかで勝つか負けるか。これが宗教の生命である。断じて勝利してま
いりたい。
 一、牧口先生は「人を救ひ世を救ふことを除いて宗教の社会的存立の意義が
あらうか」と叫ばれた。
 堂々たる宣言である。我らも正義を叫びたい。
 「いうべきことをいわないで、後に後悔する卑怯者になってはいけない」と
牧口先生は厳しかった。
 とくに、責任ある立場の人間が言わなければ、一番卑怯だ。悪の存在になっ
てしまう。自身にとっても大損である。最後は、何も言えないような人間にな
り、必ず後悔の人生となる。
 勇気ある言論の闘争で勝つのだ。
 声が仏の仕事をする。声が広宣流布を進める。声が破邪顕正の宝剣となるの
である。
 牧口先生は訴えた。
 「大善をするだけの度胸もない小善者は、大した頼みにはならぬ」
 「大敵が現はれた場合にはもう役に立たず、そしてお互の信用はなくなって
しまふ」
 大善のためには勇気をもって行動する。その強さがなければならない。
 ギリシャの詩人アイスキュロスは謳った。
 「善をめざすわれらが戦いは未来永劫にわたって勝利を収めよう」(橋本隆
夫訳)
 善をめざす戦いであるゆえに我らは勝つ。いな勝たねばならない。
 またアイスキュロスは「まこと、裏切りよりさらに忌むべき病いはありませ
ん」(伊藤照夫訳)とつづり残した。
 一番嫌われる人間。卑劣な人間。それは裏切り者だというのである。
 「いかなる義務も恩を返すより重大なものはない」(泉井久之助訳)とは、
古代ローマの哲人キケロの信念であった。
 仏法にも通ずる人生観といえよう。

■信用こそ財産
 一、話は変わる。
 このたび、韓国4大新聞の一つである「韓国日報」紙に、私の言葉が掲載さ
れたとうかがった。
 同紙に「高道源の朝の手紙」というコラムがある。〈高道源氏は元大統領秘
書官。古今東西箴言を短いコメントとともに取り上げる人気のコラムで、毎
日、一面に掲載されている〉
 そのコラムのなかで、「信用」について述べた私の一文が紹介されたという
報告であった。
 次のような文である。
 「信用というものは、積むに難く崩すに易いものだ。十年かかって積んだ信
用も、いざという時のほんのちょっとした言動で失ってしまうこともある」
 「毎日、地味な、だれも見ていないような仕事であっても、それを大切にし、
一歩一歩を忍耐づよく自己の建設のために進んでいく人こそ真の信用を築く人
である」
 青年にとって、一番の財産は「信用」である。これは戸田先生から教わった
人間学である。

☆戸田先生
  聖教新聞折伏の弾丸!
  広宣流布は女性で決まる

■活字文化の興隆
 一、上半期、全国の同志の皆さま方の師子奮迅の闘争によって、見事な機関
紙の拡大を成し遂げることができた。
 心から感謝申し上げたい。
 戸田先生は、折伏聖教新聞の拡大が、広宣流布の両輪であると考えておら
れた。
 この二つが、地味ではあるが、一番大事な広布の推進力であると。
 また、ある時は、こう叫ばれた。
 「聖教新聞折伏の鉄砲である!」
 ともあれ、活字文化の衰退が叫ばれるなかで、聖教の使命は、ますます重要
になっている。下半期も、平和・文化・教育の興隆へ、聖教の拡大に力を入れて
いきたい。
 一、本格的な「青年部の時代」が到来した。
 私は、青年部を最大に大切にし、成長を見守っていきたいと決意している。
 時代は、急速に動いている。ここ数年で、あらゆる分野において、新しい人
にバトンタッチしていかなければ、時代に取り残されてしまう。
 「青年の中から、あらゆる方面において偉くなってもらわなくては、広宣流
布はできない」これが、戸田先生の一つの遺言であった。

◆◇リーダーは信頼で勝て
  諸葛孔明 皆と一緒に苦楽を分かち合うのが指導者
  次の50年へ大発展の基盤を

■心をつかめ!
 一、フランスの作家アンドレ・モロワは鋭く考察している。
 「偉大な指導者は、偉大な人格者である。私欲をはなれた人である」(中山
真彦訳)
 皆さん方は、一人ひとりが広宣流布の指導者である。偉大な使命をもってお
られる。
 私が若き日、戸田先生にうかがったリーダー論から、きょうは、いくつかを
紹介させていただきたい。
 指導者にとって最も大事なのは何か?
 戸田先生は言われた。
 「会員より、信頼され、尊敬されるような者とならねば、まことの指導はで
きない」
 リーダーは「信頼」で勝て!――これが戸田先生の結論であった。大事なの
は信頼である。大誠実の振る舞いである。
 また、指導者は、皆の話をよく聞いてあげることだ。
 自分ばかりが、しゃべるのではなく、「何か意見はありませんか」「困って
いることはありませんか」と皆に心を配り、皆の心を大切にしていく。その指
導者が同志の心をつかむのである。
 一、戸田先生は、「三国志」の英雄・諸葛孔明を題材に、しばしば、私たち弟
子に重要な指導をしてくださった。
 孔明の次の言葉が忘れられない。
 「指導者には、人々の命が懸かっている。成功するか失敗するかも、指導者
による。人々の幸不幸も、すべて指導者による」
 指導者は、皆の命を預かっているのだ。ゆえに断じて愚かであってはならぬ! 
徹して学ぶのだ! 人の何倍も苦労し、力をつけよ! そして同志の幸福を祈
り抜いていけ! ――それが創価学会の指導者の根底に流れる哲学でなければ
ならないと戸田先生は叫ばれたのである。

■わが子のように
 一、また孔明は語っている。
 「いにしえの優れた指導者は、皆を、わが子のように慈しんだ。
 困難に際しては、自分が先に立ち、栄誉に対しては、皆を立ててあげた。傷
ついた人がいれば心からいたわり、戦いに殉じた人がいれば、ねんごろに葬り、
悼んだ。
 飢えた者には、自分の食事を分け与え、凍える者には、自分の衣服を差し出
した。
 優秀な人間には礼をもって接し、立場を与え、勇敢な人間には、褒賞を与え
て励ました。
 指導者がこのような姿勢を貫いていけば、向かうところ、必ず勝っていく」
 これが、孔明の描いた指導者像であった。
 皆さまも、縁深き同志の皆さんと「苦楽をともにしていく」リーダーであっ
ていただきたい。
 たとえば、皆がお腹を空かせてないか、また暑くはないか、寒くはないか、
そして何かで悩んでいないか――こう絶えず心を砕いていく。喜びも苦しみも
共にしていく。その指導者の真心から、異体同心の団結がつくられていくので
ある。
 一、戸田先生は、こうも、おっしゃった。
 「指導者になる者は、朝早く出勤して、何もしなくても、デンと座っていな
ければならないぞ」
 実際、戸田先生は、朝がとても早かった。
 当時、私は、大田区小林町の自宅から、市ケ谷の戸田先生の会社に通勤して
いた。
 私は、あまり体が強くなかったし、学会活動は深夜に及んだ。だが毎朝、な
んとか戸田先生よりも早く出社して、万全の準備で先生をお迎えしようと決意
して臨んだことも、青春の懐かしい思い出である。

■強気でいけ!
 一、戸田先生は、厳しく言われた。
 「法が正しければ正しいほど敵が多い」
 経典には「闘諍言訟」と説かれている。末法は対立や論争が絶えない時代で
ある。
 大聖人は「大将軍をく(臆)しぬれば歩兵(つわもの)臆病なり」(御書1
219ページ)と仰せである。
 リーダーは強くなければならない。強いことが幸福なのである。同志を守っ
ていくこともできる。
 断固、強気で、諸葛孔明のごとく連続勝利の名指揮を執っていっていただき
たい。
 一、全国に対話と友情の花園を広げておられる婦人部の代表の方々も参加し
てくださっている。本当にご苦労さま!
 戸田先生は、よく婦人部に語っていた。
 「いまの時代に広宣流布できなかったら、大変なんだよ。その実現が、なる
もならぬも、婦人の働きで決まるんだよ」
 戸田先生は、婦人部を大切にされた。
 健気に活躍する婦人部に対して、威張ったり、下に見たり、命令したり――
そういう男性幹部がいれば厳しく叱られた。
 女性には、どこまでも真摯に、また丁寧な温かい言葉で話しかけていくべき
である。
 また戸田先生は「女性の力は偉大なものであります。学会の発展に活動する
姿を見ても、女性のほうが常に男性より一歩前進しているではないか」と婦人
部、女子部の活躍を心から讃嘆しておられた。
 私もまた、21世紀の広宣流布の新しい扉を開きゆく婦人部、女子部の皆さ
まの前進に最大に感謝申し上げたい。また何でも応援して差し上げたい。
 皆さんのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げて、記念のスピーチとさせ
ていただく。
 本当にありがとう!(大拍手)




全国最高協議会

全国最高協議会が先月31日から行われ、広宣流布の勝利へ秋谷会長を中心に
協議が続いている。3日には池田名誉会長が出席し、スピーチした。

人生は年齢では決まらない

戦い続ける人が青年

☆牧口先生
  仏法は勝負これが宗教の生命
  人を救うのが宗教の目的

 一、次の50年を、どう勝利するか。
 次の100年を、どう大発展させていくか。
 広宣流布を担う創価学会が、永遠に栄光の大道を歩みゆくために、私は真剣
に祈り、思索し、人材を育てている。
 大事なのは、リーダーが何ものにも負けない力をつけることだ。原点は師弟
の魂である。
 昨日より今日、今日より明日へと、自分が変わっていくしかない。リーダー
自身が大きく境涯を開くことだ。
 広布の途上には、必ず大難がある。それを勝ち越え、大切な同志を守り抜く
ために、盤石な強い陣営を築いていきたい。
 一、学会活動は、大福運を築いていく。同志の絆は一生である。永遠である。
 創価の大先達である牧口初代会長は言われた。
 「年齢はどうあれ、一日一日、進歩する人が、青年である」
 人生は年齢では決まらない。いくら年は若くても、戦う心がなければ老人だ。
一歩たりとも引いてはならない。
 どこへ行こうが、勇んで広布へ戦い抜く。いくつになろうが、心に広布の魂
が燃えている。その人が青年なのである。
 牧口先生は、「日蓮大聖人が『仏法は勝負をさきとし、王法は賞罰を本とせ
り』と仰せになって居るように、これこそ宗教の生命といふべきもの」と喝破
された。
 仏法は勝負。王法は賞罰。そして世間は、噂に左右されるものだ。
 現実のなかで勝つか負けるか。これが宗教の生命である。断じて勝利してま
いりたい。
 一、牧口先生は「人を救ひ世を救ふことを除いて宗教の社会的存立の意義が
あらうか」と叫ばれた。
 堂々たる宣言である。我らも正義を叫びたい。
 「いうべきことをいわないで、後に後悔する卑怯者になってはいけない」と
牧口先生は厳しかった。
 とくに、責任ある立場の人間が言わなければ、一番卑怯だ。悪の存在になっ
てしまう。自身にとっても大損である。最後は、何も言えないような人間にな
り、必ず後悔の人生となる。
 勇気ある言論の闘争で勝つのだ。
 声が仏の仕事をする。声が広宣流布を進める。声が破邪顕正の宝剣となるの
である。
 牧口先生は訴えた。
 「大善をするだけの度胸もない小善者は、大した頼みにはならぬ」
 「大敵が現はれた場合にはもう役に立たず、そしてお互の信用はなくなって
しまふ」
 大善のためには勇気をもって行動する。その強さがなければならない。
 ギリシャの詩人アイスキュロスは謳った。
 「善をめざすわれらが戦いは未来永劫にわたって勝利を収めよう」(橋本隆
夫訳)
 善をめざす戦いであるゆえに我らは勝つ。いな勝たねばならない。
 またアイスキュロスは「まこと、裏切りよりさらに忌むべき病いはありませ
ん」(伊藤照夫訳)とつづり残した。
 一番嫌われる人間。卑劣な人間。それは裏切り者だというのである。
 「いかなる義務も恩を返すより重大なものはない」(泉井久之助訳)とは、
古代ローマの哲人キケロの信念であった。
 仏法にも通ずる人生観といえよう。

■信用こそ財産
 一、話は変わる。
 このたび、韓国4大新聞の一つである「韓国日報」紙に、私の言葉が掲載さ
れたとうかがった。
 同紙に「高道源の朝の手紙」というコラムがある。〈高道源氏は元大統領秘
書官。古今東西箴言を短いコメントとともに取り上げる人気のコラムで、毎
日、一面に掲載されている〉
 そのコラムのなかで、「信用」について述べた私の一文が紹介されたという
報告であった。
 次のような文である。
 「信用というものは、積むに難く崩すに易いものだ。十年かかって積んだ信
用も、いざという時のほんのちょっとした言動で失ってしまうこともある」
 「毎日、地味な、だれも見ていないような仕事であっても、それを大切にし、
一歩一歩を忍耐づよく自己の建設のために進んでいく人こそ真の信用を築く人
である」
 青年にとって、一番の財産は「信用」である。これは戸田先生から教わった
人間学である。

☆戸田先生
  聖教新聞折伏の弾丸!
  広宣流布は女性で決まる

■活字文化の興隆
 一、上半期、全国の同志の皆さま方の師子奮迅の闘争によって、見事な機関
紙の拡大を成し遂げることができた。
 心から感謝申し上げたい。
 戸田先生は、折伏聖教新聞の拡大が、広宣流布の両輪であると考えておら
れた。
 この二つが、地味ではあるが、一番大事な広布の推進力であると。
 また、ある時は、こう叫ばれた。
 「聖教新聞折伏の鉄砲である!」
 ともあれ、活字文化の衰退が叫ばれるなかで、聖教の使命は、ますます重要
になっている。下半期も、平和・文化・教育の興隆へ、聖教の拡大に力を入れて
いきたい。
 一、本格的な「青年部の時代」が到来した。
 私は、青年部を最大に大切にし、成長を見守っていきたいと決意している。
 時代は、急速に動いている。ここ数年で、あらゆる分野において、新しい人
にバトンタッチしていかなければ、時代に取り残されてしまう。
 「青年の中から、あらゆる方面において偉くなってもらわなくては、広宣流
布はできない」これが、戸田先生の一つの遺言であった。

◆◇リーダーは信頼で勝て
  諸葛孔明 皆と一緒に苦楽を分かち合うのが指導者
  次の50年へ大発展の基盤を

■心をつかめ!
 一、フランスの作家アンドレ・モロワは鋭く考察している。
 「偉大な指導者は、偉大な人格者である。私欲をはなれた人である」(中山
真彦訳)
 皆さん方は、一人ひとりが広宣流布の指導者である。偉大な使命をもってお
られる。
 私が若き日、戸田先生にうかがったリーダー論から、きょうは、いくつかを
紹介させていただきたい。
 指導者にとって最も大事なのは何か?
 戸田先生は言われた。
 「会員より、信頼され、尊敬されるような者とならねば、まことの指導はで
きない」
 リーダーは「信頼」で勝て!――これが戸田先生の結論であった。大事なの
は信頼である。大誠実の振る舞いである。
 また、指導者は、皆の話をよく聞いてあげることだ。
 自分ばかりが、しゃべるのではなく、「何か意見はありませんか」「困って
いることはありませんか」と皆に心を配り、皆の心を大切にしていく。その指
導者が同志の心をつかむのである。
 一、戸田先生は、「三国志」の英雄・諸葛孔明を題材に、しばしば、私たち弟
子に重要な指導をしてくださった。
 孔明の次の言葉が忘れられない。
 「指導者には、人々の命が懸かっている。成功するか失敗するかも、指導者
による。人々の幸不幸も、すべて指導者による」
 指導者は、皆の命を預かっているのだ。ゆえに断じて愚かであってはならぬ! 
徹して学ぶのだ! 人の何倍も苦労し、力をつけよ! そして同志の幸福を祈
り抜いていけ! ――それが創価学会の指導者の根底に流れる哲学でなければ
ならないと戸田先生は叫ばれたのである。

■わが子のように
 一、また孔明は語っている。
 「いにしえの優れた指導者は、皆を、わが子のように慈しんだ。
 困難に際しては、自分が先に立ち、栄誉に対しては、皆を立ててあげた。傷
ついた人がいれば心からいたわり、戦いに殉じた人がいれば、ねんごろに葬り、
悼んだ。
 飢えた者には、自分の食事を分け与え、凍える者には、自分の衣服を差し出
した。
 優秀な人間には礼をもって接し、立場を与え、勇敢な人間には、褒賞を与え
て励ました。
 指導者がこのような姿勢を貫いていけば、向かうところ、必ず勝っていく」
 これが、孔明の描いた指導者像であった。
 皆さまも、縁深き同志の皆さんと「苦楽をともにしていく」リーダーであっ
ていただきたい。
 たとえば、皆がお腹を空かせてないか、また暑くはないか、寒くはないか、
そして何かで悩んでいないか――こう絶えず心を砕いていく。喜びも苦しみも
共にしていく。その指導者の真心から、異体同心の団結がつくられていくので
ある。
 一、戸田先生は、こうも、おっしゃった。
 「指導者になる者は、朝早く出勤して、何もしなくても、デンと座っていな
ければならないぞ」
 実際、戸田先生は、朝がとても早かった。
 当時、私は、大田区小林町の自宅から、市ケ谷の戸田先生の会社に通勤して
いた。
 私は、あまり体が強くなかったし、学会活動は深夜に及んだ。だが毎朝、な
んとか戸田先生よりも早く出社して、万全の準備で先生をお迎えしようと決意
して臨んだことも、青春の懐かしい思い出である。

■強気でいけ!
 一、戸田先生は、厳しく言われた。
 「法が正しければ正しいほど敵が多い」
 経典には「闘諍言訟」と説かれている。末法は対立や論争が絶えない時代で
ある。
 大聖人は「大将軍をく(臆)しぬれば歩兵(つわもの)臆病なり」(御書1
219ページ)と仰せである。
 リーダーは強くなければならない。強いことが幸福なのである。同志を守っ
ていくこともできる。
 断固、強気で、諸葛孔明のごとく連続勝利の名指揮を執っていっていただき
たい。
 一、全国に対話と友情の花園を広げておられる婦人部の代表の方々も参加し
てくださっている。本当にご苦労さま!
 戸田先生は、よく婦人部に語っていた。
 「いまの時代に広宣流布できなかったら、大変なんだよ。その実現が、なる
もならぬも、婦人の働きで決まるんだよ」
 戸田先生は、婦人部を大切にされた。
 健気に活躍する婦人部に対して、威張ったり、下に見たり、命令したり――
そういう男性幹部がいれば厳しく叱られた。
 女性には、どこまでも真摯に、また丁寧な温かい言葉で話しかけていくべき
である。
 また戸田先生は「女性の力は偉大なものであります。学会の発展に活動する
姿を見ても、女性のほうが常に男性より一歩前進しているではないか」と婦人
部、女子部の活躍を心から讃嘆しておられた。
 私もまた、21世紀の広宣流布の新しい扉を開きゆく婦人部、女子部の皆さ
まの前進に最大に感謝申し上げたい。また何でも応援して差し上げたい。
 皆さんのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げて、記念のスピーチとさせ
ていただく。
 本当にありがとう!(大拍手)