全国最高協議会 2003.8.5 SP


必要なのは勇気!
行動こそ仏法者の魂


勝利のリズムをつくれ!
目標と責任を明確に
 一、広宣流布の勝利のために、ともに語り合いたい。
 「今までこうだったから」という発想では、新しい価値は生まれない。
 どうしたら、一歩前進できるか。皆が張り合いをもち、希望に燃えて進んで
いけるか。
 その一つのポイントは「男性のリーダーが率先して見事な模範を示すこと」
ではないだろうか。
 学会の活動を支えてきた大きな力は、婦人部である。男性、なかんずく壮年
部が、本気になって立ち上がることだ。
 まず自分から始める。簡単なことのようだが、これを実行すれば、大波の革
命になる。いよいよ新しい挑戦を開始してまいりたい。
 また、目標と責任を明確にすることも大事である。それも、皆に押しつける
のではいけない。官僚主義で、ただ事務的に伝えても、本当の力が出るはずが
ない。
 魂を伝えることだ。人材を啓発することだ。
 リーダーは、あらゆる英知を傾けて、勝利また勝利のリズムをつくっていた
だきたい。

■気力を失うな!
 一、トルストイが愛読したスイスの哲学者に、アミエルがいる。
 彼の有名な「日記」に、こうあった。
 「気力の抜けた者は不幸である」(河野与一訳)
 気力を失えば、敗残者である。そんな人間になってはならない。
 そんな人間とつきあえば、自分も不幸になるだけだ。
 気力があるのか、ないのか――人生で襲いかかる試練は、それを試している
ともいえる。
 気力あふれる人間が勝つ。これが人生だ。
 限りない気力を生み出すのが、仏法である。
 アミエルは、こうも、つづっている。「善は勇気を必要とする」(同)
 善をなそうとする者は勇気をもて! ということである。
 戸田先生は、「慈悲といっても、なかなか出ない。慈悲に代わるものは勇気
である」と、よく語っておられた。
 我らには無敵の妙法がある。「世界一の勇気」で前進したい。

■努力の中に安息がある
 一、「闘争、活動が法則なのだ。我々は努力の中にしか安息を見出さない」
(同)
 これもアミエルの言葉である。正しい。仏法に通じる真理である。
 仏法とは行動である。絶え間なき前進である。
 その行く手には、波浪もある。嵐も、吹雪の日もある。しかし、何があって
も歯を食いしばって、負けない自分をつくっていく。
 それが「難即安楽」の仏法の実践である。

☆ガーナ初代大統領
    我々に不可能はない 皆が心から協力すれば

 一、私は昨年秋、ガーナのクフォー大統領と日本でお会いし、「アフリカの
世紀」をめぐり、親しく語り合った。
 そのガーナの建国の父エンクルマ初代大統領は叫んだ。
 「われわれが心から協力してはたらきさえすれば、不可能事は存在しないこ
とを、私は知っている」(野間寛二郎訳)
 その通りだ。協力である。団結である。異体同心である。
 「一つ心なれば必ず事を成ず」(御書1463ページ)。これが仏法の「勝
利の方程式」である。

■進まざるは退転
 一、文豪トルストイいわく。「なにもしないものは、よくないことをする」
(小沼文彦訳)
 これまで、大恩ある学会を裏切り、反逆していった人間の実相も皆、そうで
あった。自分が偉くなったと錯覚し、慢心になり、真面目な学会員を下に見て、
日々の信心の実践を怠った敗北者の姿であった。
 私たちの広宣流布の人生は、「月月・日日につよ(強)り給へ」(同119
0ページ)である。「進まざるは退転」なのである。
 人生は、ぼんやりしていれば、あっという間に終わってしまう。
 だれに何と言われようが、何と非難され、責められようが問題ではない。大
聖人直結の創価学会とともに進み抜いた人が最後は必ず勝利するのである。
 初代会長である牧口先生は言われた。
 「ひとの毀誉褒貶に左右されては、大善人とはなれない」
 全員が、師子となって立ち上がり、走り抜くのだ。そして、使命深き、この
一生を、劇のごとく、舞を舞うがごとく、ともどもに勝ち飾ってまいりたい。
 一、牧口先生は、広宣流布の組織について語っておられる。
 「組織の問題は事業の最も根本的なものであり、事業が大きくなればなるほ
ど、一層厳密に取扱はねばならぬ」
 責任感から智慧が生まれる。会議の仕方ひとつとっても、「ああ、また同じ
だ」と思わせたら負けである。新鮮味がなくてはいけない。
 教学の研鑽も、皆がわかるよう、心を砕かなければ無慈悲である。教学は、
人生に勝利し、広布を進め、邪悪を打ち破る"武器"であるからだ。
 一、幸福の根本の道は、信心しかない。それを忘れた虚栄の人生の末路は悲
劇だ。わが子を広布の庭で育んでいくことである。

■リーダーが成長
 一、リーダーは常に学ぶことだ。向上することだ。私も青春時代、戸田先生
から「本を読め」「良書を読め」と厳しく言われ、薫陶を受けた。それが最高
の宝であった。
 リーダーが成長した分、広宣流布は前進する。これをどうか忘れないでいた
だきたい。
 広宣流布の人生は、最高の誇りと功徳と責任と幸福に生きる世界である。わ
が使命の天地に、歓喜と勝利の大法城を晴れ晴れと築いていただきたい(大拍
手)。
(2003.8.3)