中国陝西師範大学より池田名誉会長と香峯子夫人に「名誉教授称号」授与

青年よ輝く生命の世紀へ
池田博士の 
 世界主義 平和主義 人間主義の理念を尊敬

房(ぼう)学長の授賞の辞
 尊敬する創価学会名誉会長・池田大作博士、尊敬する池田香峯子夫人、尊敬するご列席の皆様。
 本年2007年は、中日国交正常化35年の佳節であり、中日文化・スポーツ交流年にあたります。
 この時、美しき錦秋の季節に、私どもは日本の東京を訪れ、わが陝西師範大学の「名誉教授」称号を池田博士、番峯子夫人に授与できますことを、最大の喜びとするものであります。
 ここに謹んで、本学の全教職員、学生を代表して、池田博士、香峯子夫人、そして創価学会の皆様に敬意を表するものです(大拍手)。
 創価学会は、1930年に創立されて以来、70年以上にわたり大発展を遂げられ、日本から世界に向けて、人類の精神革命の模範ともいうべき思想を広げてこられました。
 創価学会の第3代会長でありSGI会長であられる池田博士は、歴代会長の精神を受け継ぎ、仏法の慈悲の精神を広め、道を切り開いてこられました。
 新しい人間哲学を説く池田博士は、宗教哲学者と改革者の智慧と風格を併せ持ち、人格と功績と言動を兼ね備えた方であり、ゆえに多くの人々から尊敬の念を集めておられるのであります。
 池田博士は、智慧と行動が一致した人類の模範であられます。
 博識のもと多くの書物を著し、仏教、哲学、文学、歴史、国際情勢に精通しておられ、気高き良心と卓見を併せ持つ稀有の方であられます。また大乗仏教の慈悲の心をもち、人類を幸福に導く崇高な使命を担われ、その信念にもとづいて実践してこられました。
 さらにまた、国際社会において世界市民の立場から、人類益と地球環境などに関心を寄せ、各国の要人、学者など多くの方々と率直な対話を行い、世界平和、文化交流、環境保護、人権擁護などの神聖な事業を絶えず進めてこられました。
 このような池田博士の世界主義、平和主義、人間主義の理念こそ、共存共栄を旨とした新しき世界の秩序となると、国際社会で高く評価され、国連平和賞、国連難民高等弁務官事務所の人道賞、ガンジー記念の平和賞、タゴール平和賞など数多くの賞を受賞しておられるのであります。


池田博士の平和理念を模範とし、明るい調和のとれた人類の未来を共々の築いていこうではありませんか!」──万代の日中友好を誓う創価後継の友の祝福のなか、陝西師範大学房喩学長(右)から池田名誉会長に名誉教授の証書が授与された(創大記念講堂で)

 一方、中国においても、池田博士は中国の人民の古き友人であり、日本において最も早く中日国交正常化を提唱され、中国を10回にわたり訪問し、周恩来総理をはじめとする4世代にわたる国家指導者と深き友情を結んでこられた中日友好の使者であります。中国人民対外友好協会、中日友好協会が各賞を贈られているのも、それを讃えてのものなのです。
 また池田博士は、教育こそ人生最後の事業であるといわれており、人間教育の師匠でもあられます。教育の目的は知識の吸収だけではなく、人格を陶冶し良心を発揮し、価値を創造することにあるとされる創価教育の理念を受け継がれました。
 池田博士は、その理念のもと、幼稚園から大学まで「創価」の一貫教育の学府を設立し、国際文化教育の交流、人格教育、平和教育、環境教育、世界市民教育を大々的に推し進めてこられ、これによって名門学府から名誉博士、名誉教授などの称号を受けておられるのであります。
 池田博士を尊敬申し上げるとき、私どもは香峯子夫人にも感謝を申し上げずにはいられません。有名な格言に「一人の成功した男性の背後に、必ず一人の偉大な女性がいる」とあります。この言葉は、香峯子夫人にこそふさわしい格言ではないでしょうか(大拍手)。
 香峯子夫人は、日本の伝統文化の美徳を受け継ぎ、夫を支え、子どもを立派に教育し、苦労をいとわず恨みなく、しかも社会に貢献されており、池田博士と夫妻そろって進んでこられました。
 私たちは、香峯子夫人のご行動を垣間見た時に、香峯子夫人こそ21世紀における新しき女性像であり、「最も完璧で美しい女性」であると思うのであります(大拍手)。
 世界中の多くの都市、そして多くの大学が夫人に対し「名誉市民」「名誉教授」「名誉博士」を授与されているのも、その証左であると確信するものであります。

周総理はじめ国家指導者と友情を 訪中10度 中日友好の使者
遣唐使や文化人が両国を往来 詩情薫る交流の都 西安                                                 


 このたび、池田博士、香峯子夫人に本学の名誉教授を授与できますことは、ご夫妻の栄誉であるとともに、本学にとりましても栄誉であり、中日両国人民共通の栄誉であると思うのですが、いかがでしょうか(大拍手)。
 わが陝西師範大学は、中国教育部直属の師範大学であり「211工程」に指定されている重点大学です。
 教育者を育成する重要な基地で、中国西北地域の「教師の揺藍」である本学は44年、世界四大古代都市の一つ「西安」に建設されました。建学以来60年間、国内外に重要な影響を与える総合大学に成長し、12万人の卒業生を輩出いたしました。
 現在、本学は18の学部からなり、あらゆる分野の学問の研究をし、学生数は学部生、大学院生が2万人、その他の学生を含めると4万人で、学部から博士課程までの一貫教育を行っております。
 また、広範な国際交流を行っており、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、カナダ、韓国、ベトナム、香港など30カ国・地域、60余の大学及び教育研究機関と友好協力関係を結んでおり、今までに3000人の留学生を迎え入れてきました。
 西安はまた、中日両国人民の交流史における歴史の証人の街でもあります。1300年前、唐代のころ、日本から遣唐使や留学生が都のあった長安に派遣され、日本人がこちらで中国の官僚になったことも、鑑真のように中国人が日本に渡り中国文化を伝えた例もございます。
 中日の相互の交流史は、詩情あふれる人間模様を描きながら長きにわたり続けられたのであり、西安ではこのような交流の歴史の足跡を、いたるところに見ることができます。西安の鐘の音から、日本の留学生の読書の声が聞こえてくるかのようです。
 私は謹んで、池田博士と香峯子夫人に西安におこしいただき、本学においてご教示をいただきたくお願い申し上げたいと思います。また、ご列席の皆さま方のご来訪も心よりお待ちしております。
 本日の授与式を契機に、創価学会および創価大学と交流、協力し、手と手を結んで、池田博士の平和理念を模範とし、明るい調和のとれた人類の未来を共々に築いてゆこうではありませんか(大拍手)。
 このような素晴らしい時に、このような素晴らしい雰囲気の中で、池田博士、香峯子夫人に本学の名誉教授称号を授与できますことは、この上ない喜びであります。
 重ねて、人類の文化と教育事業に対し傑出した貢献をなされたことを最大に讃え、ここに謹んで池田博士、香峯子夫人に対し、陝西師範大学の名誉教授称号をお贈りするものであります。
 本日は、本当にありがとうございました(大拍手)。