朗らかに!正義の民衆の大行進を

偉大なる
わが正義の友よ
頭を上げよ!
胸を張れ!


今日も朗らかに
スクラムを組みながら
高らかに
歌を歌いながら
正義の道を堂々と進め!
悠然と
舞を舞いながら
行進を続けていくのだ。


我らは
勝ち抜いた同志の
そして勇者の
誉れ高き行進だ。


勇気と信念のある
最極の賢者たる
導き民衆の凱歌の
勇ましき歴史を創りながら
我らは戦い勝ち越えて
進んでいるのだ。


あの怨敵の
哀れな姿を見よ!
反逆者の痛々しい
恨めしそうな
苦しき涙の
哀願の姿を見よ!


我らは連戦連勝!
常勝の人生を
生き抜き
勝ち抜き
人間の王者となったのだ。


いずれの世の王様よりも
民衆と共に歩む
王者こそが
真実の大王者なのだ。


シベリアの大地の詩人
ソフロノフは謳った。
「すべての主役は
 民衆、民衆、民衆である。
 民衆に尽くせ、
 民衆を支えとせよ」


幾たびとなく
邪悪の剣と鞭をもって
善と正義の我ら同志を
苛め 苦しめ抜いた輩たちが
泣き伏している
あの情けなき姿よ!


なんと不様な
なんと不幸な
なんと落ちぶれた
敗北者の輩たちよ!


驕り高ぶった
政治家たちの勲章が何だ!
人民を道具にしながら
権力を恣にしながら
平和と幸福を望んでいる
多くの人びとを
地獄のどん底に陥れた
権力者どもよ!


我々を偉そうに
奴隷の如く
鞭で叩いてきた
畜生の心を持った輩たちよ!
いい格好を見せながら
勲章のみを欲しがっている
惨めな卑劣な為政者どもよ!
我らは負けない!
断じて負けない!
残酷にして非道な
野獣の和き お前たちには
永遠に負けない!
いな 負けてはならない!


誰人にも
平等な権利があるはずだ。
幾世紀にもわたる
痛ましき
残忍なる歴史の流転を
絶対に止めねばならぬ。


インドの詩聖タゴール
おごそかに語った。
「人間の歴史は、
 侮辱された人間が
 勝利する日を、
 辛抱づよく待っている」


そのためには戦うのだ。
偉大なる
正義の魂に燃える
我らの結束と陣列をもって
我らの尊き平和城を護り
悪逆な鬼畜の如き
権力者たちを
責め 打ち砕いていくのだ。


いにしえより
独裁者を倒したのも
民衆の力であった。
かつて
悪しき帝王を
打ち破ったのも
邪悪な権力を
押し潰したのも
名も無き民衆であった。


正義の民衆によって
革命は成されたのだ。
傲れる王朝は
打ち倒された。
数多の
悪辣な権力者たちは
正しき法によって
討ち滅ぼされていった。


「民衆の中に
 嵐にも怯まず
 創造を続ける
 力ある連帯が
 絶対に必要である」
これは ロシアの思想家
ベルナツキーの結論であった。


あの日あの時
あの懐かしき
我らの集会場所から
出発したのは
百数十名であった。


東京・西神田の
小さな狭い
広宣流布の本陣から
決意も深く
歩み始めたのだ。


行進は
楽しく続いた。
力強く続いた。
誰かが
学会歌を歌い始めた。
皆が
合唱を始めた。


 我いま仏の 旨をうけ
 妙法流布の 大願を
 高くかかげて 独り立つ
 味方は少なし 敵多し

 ......  ......

 捨つる命は 惜しまねど
 旗持つ若人 何処にか
 富士の高嶺を 知らざるか
 競うて来たれ 速やかに
 

この学会歌を
歌いながら
行進は
一段と悠然として
行列を長くしていった。


アルゼンチンの作家
エドゥアルド・マジェアは言った。
「人びとが必要なのは
 建設者だ。
 必要なのは
 民衆の中の建設者であり
 建設者による前進である」


その行進は
一年ごとに
賑やかな行進へと
拡大されていった。


蓮祖は仰せになられた。
「三類の散人を
 顕さずんば
 法華経の行者に非ず
 之を顕すは
 法華経の行者なり」


我らは
御聖訓の通りに
風雪を歩み抜き
三類の強敵と戦い抜き
三障四魔という
無数の魔軍に勝ち抜き
勝ち越えてきた。


諸天善神は
勇んで喜び
三類の魔軍は
驚き静まり
大いなる新世紀へと
大舞台は回転された。


インドネシアの民衆作家
プラムディヤは断言した。
「ひとりの人間の力を
 侮ってはならない。
 ましてや複数の力を。
 なぜなら、
 人はみなその内部に、
 無限の可能性を
 秘めているのだから」


春風の日も
真夏の日も
富士の見える
秋晴れの日も
厳冬の風の日も
いよいよ
賑やかさを増しながら
地涌の大軍は
声高らかに
勝鬨を上げながら
行進をした。


その地涌の同志の連帯は
今や
一千万を超える
壮大な世界が見つめる
大行進となった。


アメリカの人道の母
エレノア・ルーズベルト
誇り高く言った。
「私たちの運命を決めるのは
 権力を持った指導者ではない。
 むしろ
 民衆自身の結合した声による
 強い影響力である」


我らは
民衆である!
いかなる権力者も
怖くはない。


我らは
庶民である!
民衆である!
我らに敵う者は
世界に一人もいない。
これが民衆の力だ!



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私が
会長勇退を発表したのは
昭和五十四年四月二十四日
午後二時であった。
多くの新聞にも
大きく報道された。


苦楽を共にした
会員同志からは
一週間くらい
早朝から深夜まで
無数の電話がかかってきた。
数え切れないほどの手紙が
本部に届いた。


本当に苦楽を共にした
師弟の深い強い絆
そして
美しい繋がりは
如実に
大きい将来への
前進のための呼吸と
変わっていった。


「先生が会長を辞めても
 名誉会長として
 訓練していただければ
 学会は微動だにしない」


「先生が一生涯
 元気でいてくだされば
 学会は安心だ」──


それが
心ある幹部や
無名の会員同志の
決意漲る信念であった。


中国の『詩経』には
こう記されている。
「偽り欺くものを
 許すことなく、
 混乱を起こす輩を
 戒めよ」


ご存知の通り
次の会長は
二年しか続かなかった。
陰謀の首謀者は
金儲けと策略に明け暮れ
峻厳に断罪された。


本山を含めて
あらゆる嫉妬と野心の
渦巻く謀略であった
この卑劣な劇も
厳然たる
私の存在がある限り
何の影響もなかった。


古代ギリシャの大詩人
エウリピデスは綴っている。
「悪しきものは
 悪しき報いを受けるし
 行い正しければ
 幸せになれるのだ」


「不正なことをしておいて、
 それを言葉で
 言い繕うことは
 できないのです」

「いずれは惨めな末路を
 迎えることになるのです。
 誰ひとり
 それを逃れた者は
 おりません」


背信者は皆
滅び去っていった。
誠実な君の
正義の黄金の生命には
勇気と幸福との別離は
永遠にない。


いささかたりとも
汝の幸運を
奪い去ることは
断じて できない。


君の高邁なる
哲学と情熱は
いかなる魔性をも
厳正なる知性で見破り
打ち破っていくのだ!


御聖訓には仰せである。
「三障四魔と申す障
 いできたれば
 賢者はよろこび
 愚者は退く」


愚者の道は
暗くて
大きい石ころだらけで
土砂崩れの多い道である。
太陽の光もなく
常に暗闇の道である。


賢者の歩みゆく道には
妬みの嵐が吹きまくる。
三障四魔という
嵐が待っている。
さらに三類の強敵という
増上慢との大闘争が
待っている。


しかし
その先は
永遠不滅の幸福という
崩れざるわが道が
開かれている。


ゲーテは呼びかけた。
「汝自身を知れ──
 知って
 どういう報いがあるのか?
 自己を知ると
 たちまち その自分を
 越えずにおれない」


「新たなる生の歩みを
 いざ、踏みいだせ、
 明るく澄める心もて」


おお尊き友よ!
強き友よ!
わが偉大なる戦友よ!
わが同志よ!


新しき世紀を
祝賀しながら
燦々と
新しい太陽が
昇っていくではないか!


我らの
絶対の勝利の時代を
厳然と護るために
今日も
我らを見守り
包みながら
赫々と昇っていくではないか 


我らの正義の行進を
我らの勝利の行進を
照らし見つめている。
そして
我ら不滅の民衆の
勇気の前進を
晴れ晴れと讃えながら
希望輝く我らの陣列を
照らし護っている。


ドイツの文豪
トーマス・マンは語った。
「為し得るかぎり
 正義を実現しようと
 努力することが
 世界共通の良識の課題である」


君よ
疲れたら
私が背負っていくよ!
君よ
大切な母が待つ故郷へ
大事な子どもたちが舞う
おとぎの国へ
たどり着くまで
朗らかに
忍耐強く
前進していくのだ。


永遠のわが友よ!
永遠の正義の道を
永遠の栄光の道を
朗らかに 厳と
民衆の勝利のために
民衆の凱歌のために
肩を組みながら
大行進をしていこう!




 広布第二幕 第二回 全国青年部幹部会を祝賀して
 二〇〇七年十月二十日     世界民衆詩人


 「世界民衆詩人」とは、インドに本部を持つ国際的詩人団体「世界詩歌協会」が今月5日、池田名誉会長に授与した称号。
 世界の民衆に希望と勇気を贈り続けてきた名誉会長の「詩歌創作」と「平和行動」を讃(たた)えたもの。名誉会長が栄(は)えある第1号の受章者である。
 アメリカのホイットマン、ロシアのプーシキン、ドイツのハイネなど、文学史上、「民衆詩人」と呼ばれ、民衆の心に愛された詩人がいる。名誉会長への称号は、それに「世界」を冠(かん)したものであり、国境や民族を超えた普遍性や生命の根源に迫(せま)る哲学性が高く評価されたものといえよう。
 これまで、名誉会長には、日本人で初となる「桂冠(けいかん)詩人」称号(世界芸術文化アカデミー)、また、弟1号の「世界桂冠詩人」賞(世界詩歌協会)が贈られている。

タゴールは藤原定訳。プラムディヤは押川典昭訳。『詩経』は石川忠久訳。エウリピデスは丹下和彦訳。ゲーテの最初の言葉は内藤道雄訳、次は山下肇訳。