活動に消極的な人への指導は

【要点】 相手の弱い部分に共鳴して妥協するのではなく、相手の信力、行力を呼びさます指導が大事である。



ブロック員の中に、「今、仕事が忙しいので、余裕ができたら活動しましょう」という人がいます。そんな場合、つい「それもそうだ」と相手に同情してしまうことがありますが、それでは指導にならない。(笑い)その人の言い分は、まるで足の悪い人に「医者にいきなさい」といったら「足が悪くて歩けません。歩けるようになったら医者に行きます」といっているのと同じです。歩けないから医者に行くんです。それと同じように経済的、時間的に活動出来ないからこそ、そうした状態から脱皮できるように強盛に祈り、少しでも活動するように努力していくことが大事なのです。
これも以前私が会った人ですが、奥さんは一生懸命に活動しているが、ご主人は宝石商で全く活動しない。毎晩九時、十時まで残業だという。そこで私は、その人に話しました。「あなたは忙しくて活動する時間がないという。しかし一ヶ月のうち一日くらいは休みの日があるでしょう。普段は忙しいあなたです。だからこそ、その月に一度の休みの日に一人前の充実した活動ができるように、と祈念し、実践する以外にないのではないか」と。
 つまり、指導する側が心したい点は、相手の弱い部分に共鳴して妥協するのではなく、相手の信力、行力を呼びさましていくことです。そのご主人も、そのように指摘されて自分の信仰姿勢の誤りに気が付いたようです。
 それからは短い時間でも活動に励むようになり、今では東京のある区の中心幹部となっています。


【指導の泉 和泉覚


学生も一年生のうちは、レポートや課題があるなかで、サークル、アルバイトと時間が取られる。しかも通学生は片道2時間かかって大学までかよっている。
そんな中で活動に励むようになるには、なによりも人間関係の構築と、御本尊への確信を抱かせることだろう。
相手の命に打ち込む祈りで戦っていこう。