全国代表幹部協議会


勇敢に語れ!大誠実を尽くせ!

打って出よ! 一人また一人と味方に
友情の拡大は仏縁の拡大
アメリカの環境の母 人々の力を引き出せ 民衆と共に苦労せよ


一、この一年、大変にご苦労さまでした。
 全同志の皆様の真剣な祈りと戦いと団結によって、わが創価学会は、輝きわたる広宣流布の大発展、そして、破邪顕正の大勝利の創立77周年を飾ることができました。
 本当にありがとう!
 明年の連続勝利のために、一言、メッセージを贈らせていただきます。
 私は第1に、「勇敢に打って出よ! 誠実に仏縁を結べ!」と申し上げたい。
 御聖訓には、「他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし」(御書1132ページ)との一節があります。
 胸襟を開いて語り合い、友情を結び、味方をつくっていくことが、どれほど大切であるか。その「一人」が「万人」に広がる。
 今日、創価の師弟を讃え、祝賀してくださっている方々も、一人また一人、大誠実を尽くして信頼を結んできた友人であります。
 蓮祖大聖人は「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(同1361ページ)と仰せである。
 リーダーの皆様は、学会の中でだけ威勢のいいような、"内弁慶"になってはならない。
 勇んで対話に打って出て、社会に、大きく信頼と友情を広げていただきたい。
 そして智慧と勇気の人間外交で、世界第一の創価の交友録を、堂々と綴り残していってください。

 正義の大城たれ 
 一、第2に、「邪悪に打ち勝て! 正義の大城となれ!」と申し上げたい。
 御金言には、「師子を吠る犬は腸くさる日月をのむ修羅は頭七分にわれ仏を打ちし提婆は大地われて入りにき」(同10801ページ)と仰せであります。
 この地球上で唯一、広宣流布を遂行する仏意仏勅の学会に弓を引いた悪逆の連中が、いかなる仏罰を受けているか。
 この御聖訓に寸分違わぬ無惨な末路を示していることは、皆様方がご存じの通りであります。
 仏法は正しい。ゆえに、あまりにも厳しいのであります。
 大聖人は仰せになりました。
 「法華宗の心は一念三千の法門であって、妙覚という仏の位にまで、その本性に善と悪が備わっているのである。
 その元品の法性は梵天・帝釈などの諸天善神と顕れ、元品の無明は第六天の魔王と顕れているのである。善神は悪人をあだみ、悪鬼は善人をあだむ」(同997ページ、通解)と。
 善と悪、そして仏と魔との間断なき大闘争──これが、生命の実像であります。この戦いに勝たなければ、仏にはなれない。最後の最後まで勝ち抜いてこそ、真の仏の生命を開き切っていくことができる。
 広宣流布の指導者である皆様は、一人ももれなく、魔を魔と見破り、断固として打ち破って、自分自身が揺るぎない「正義の大城」とそびえ立っていただきたい。

 訓練を忘れるな
 一、第3点は、「日々、訓練を忘れるな! 新しい発展と勝利の歴史を残せ!」ということであります。
 透徹した仏法の限から見るならば、リーダーとしての労苦は、一切が金剛不壊の仏の生命を鍛え上げゆく訓練であり、仏道修行であります。
 私たちが成長した分だけ、そして労苦を惜しまぬ分だけ、会員を護り、師弟を護り、そして学会を護り抜くことができるのであります。
 私がトインビー博士と論じ合った、古代ギリシャの大歴史家トゥキュディデスは綴りました。
 「長年の実戦の訓練こそ最後の勝利の支えとなる」(久保正彰訳『戦史〈中〉』岩波文庫
 また彼は、「人間同士の間には、それほど大きな相違があるはずはなく、むしろ最も厳しく教育された者こそ最強だと考えるべきである」(藤縄謙三択『歴史1』京都大学学術出版会)との言葉を記し残しています。
 本当にその通りであります。
 過去は過去である。今この時、一日また一日、自らを訓練しているかどうか。
 自らが人間革命しているかどうか。
 その他道にして、辛抱強い繰り返しによってしか、「常勝不敗の力」は生まれない。
 その鍛え抜いた生命の一念によってこそ、発展と勝利の波動が広がるのであります。
 戸田先生は、「大作が行ったところはすべて大発展している。すべて大勝利している。この現証を見よ!」と、よく語ってくださいました。
 どうか、皆様方もまた、わが職場であれ、わが地域であれ、自分が行ったところは、すべて大発展させ、すべて大勝利させてみせるという、師子奮迅の悔いなき歴史を、祈り戦い、創り残していってください。

戸田先生の師子吼
 幾百年かかっても広宣流布は絶対にせねばならない
 何があっても恐れるな!

 油断を排せ! 
 一、そして第4に、「徹して油断を排せ!常に聡明な向上と前進の声を上げよ!」と申し上げたい。
 個人も、団体も、真に生き残っていくためには、何が大切であるか。
 アメリカの人権の大指導者キング博士は、その重要な要件として、「油断をしないでいる能力」などを挙げておりました(猿谷要訳『黒人の進む道』サイマル出版会)。
 油断は大敵です。変化の激しい時代にあっては、常に自らを改革し、新しい発展への道を開いていくことが重要となる。
 油断は即、敗北につながります。
 また御書には、「日蓮生れし時より・いまに一日片時も・こころやすき事はなし、此の法華経の題目を私めんと思うばかりなり」(1558ページ)と記されております。
 創価の初代・2代・3代の会長は、この大聖人の御心をわが心として、生き抜いてきました。一日たりとも、広宣流布を考えないことなどなかった。
 皆様がこの魂を受け継いでくれる限り、創価学会は永遠に盤石であります。
 尊き仏子である同志の方々が、明るく伸び伸び前進できるように、リーダーは、いついかなる時も、油断を排して、隙を見せず、誇りも高く金城鉄壁の布陣で前進してまいりたい。
 同志のため、学会のために、今、何をなすべきか。いつも強盛に祈り、聡明に智慧を出し、行動していくことです。
 戸田先生は、いい意見を出す智慧の人を、最大に大切にし、尊重されました。これが、学会の伝統であります。
 私たちが聖教新聞社でお迎えした、アフリカの「環境の母」マ一夕イ博士は、自身の運動について、こう述べておられた。
 「民衆とともに汗することを選ぶ。こうした手法だからこそ、地元住民の力を引き出すことができる」(福岡伸一訳『モッタイナイで地球は緑になる』木楽舎
 ともあれ、わが学会は、五濁悪世を悠然と見おろしながら、末法万年の広宣流布のために、異体同心の鋼鉄の団結で進もう! 勇猛精進の学会精神で、勝って、勝って、勝ち抜いていこう!
 結びに、ある年の暮れに戸田先生が烈々と叫ばれた師子吼を申し上げ、私のメッセージといたします。
 「幾百年かかっても、広宣流布は絶対にせねばならない。革命には、弾圧も、非難もつきものだ。なにがあっても恐れるな。命をかければ、なにも怖いものはなくなるのだ」
 全同志の皆さん、そしてご一家のご健康とご多幸を、心から祈ります。風邪をひかないように!
 生き生きと朗らかに、最高に明るい新年をお迎えください。また、元気にお会いしましょう!
2007・12・25