<上戸彩>「パソコン利用者の平和、守ります」 情報セキュリティー広報大使に就任


 女優の上戸彩さん(22)がパソコンのセキュリティー対策の重要性を訴える経済産業省の情報セキュリティー広報大使「シャーロック アヤ」に任命され、16日、同省で任命式が行われた。上戸さんは「みなさんが私の言うことを聞いてくれれば(対策は)ばっちりです」と話した。

 任命式には甘利明経産相が出席し、「パソコンはインターネット社会の必需品だが、ウイルスや有害サイトなど、快適さを阻害する要素もある。セキュリティー対策のポイントを上戸さんにホームページで説明してもらった」とあいさつした。上戸さんは半年前からパソコンを始め、やっと1人で使えるようになったそうだが、甘利経産相から探偵「シャーロック アヤ」のトレードマークであるルーペと真っ赤なコートを手渡され、「念には念を。後悔する前にセキュリティー対策をしてください」と訴えた。

 上戸さんは、身近な人に心当たりのない金銭の支払いを要求するメールが来た例を紹介。「冷静に考えれば払う訳がないと思いますけど、実際にメールが来たら焦ると思う」と話す一方、「情報を信じる人の心を、そんなに簡単に操らないでほしい」と犯罪者や不正行為を繰り返す人に警告した。

 甘利経産相は、報道陣を前に上戸さんと二人でルーペを持ってポーズを取り、「次の映画は俺が共演者だな」と相好を崩した。上戸さんは「今日からパソコン利用者の平和を守ってください」と司会者に言われ、「はい、守ります」ときっぱり。

 情報セキュリティー広報大使経産省が推進する「CHECK PCキャンペーン」の一環。上戸さんは、同省が3月末まで開設するコンピューターウイルスや不正アクセスの危険性を紹介するホームページや、東京メトロ銀座線などの車内広告に登場する。同省では、若い女性にもセキュリティー対策を知ってほしいと、大使に上戸彩さんを選んだ。

2008-01-17 毎日新聞