婦人部最高協議会 上


喜びの春が来た! 人材の花 団結の花 勝利の花よ 咲け!

婦人部は世界一の正義と和楽のスクラム
偉大なる母が平和の力なり
勇気 慈愛 希望の太陽と輝け



 一、きょうは久方ぶりに婦人部の最高協議会に出席できて、うれしい。皆さん、ご苦労さま!
 女子部の代表の皆さんも、ありがとう!(大拍手)
 いよいよ3月だ。
 ここ学会本部の周辺では、早咲きの桜が美しい花を咲き薫らせている。
 春が来ました!
 寒風を乗り越えて、春が来ました!
 厳寒の冬の闘争を乗り越え、勝ち越えて、明るい笑顔の皆さまが集まりました。
 春は喜びだ!
 正しき信仰に生き抜く私たちの生命は、三世の諸仏の護りと笑顔に、春のごとく包まれている。
 皆が勝ったのだ。
 三世十方の仏菩薩の賞讃はあまりにも大きい。そして、厳として、さらに私たちを守りゆくことは間違いない。



 太陽は
  来る日
    来る日も
      母の曲



 世界広宣流布の第2幕を飾る「2月闘争」も、婦人部の皆様方の真剣な祈りと、聡明な行動のおかげで、見事なる拡大の歴史を残すことができました。
 婦人部の全力の応援をいただき、青年部も、歓喜踊躍(かんきゆやく)して前進している。
 新しき地涌の人材群が、伸びゆく若芽のごとく、使命の大地に陸続と躍り出てきました。
 創価の誉れである「広布の母」に深く感謝し、「正義と和楽の学会婦人部」を最大に讃えて、記念のスピーチを残したい(大拍手)。



 すべてが福徳に
 一、学会のため、広宣流布のために戦えば、すべてが福運となる。偉大な福徳となって生々世々、わが身を飾っていく。
 これが偉大な仏法の力用である。
 確固たる幸福への基盤を築く。最高の人生を生きる。そのための信心であり、学会活動なのである。
 私は、全同志に"本当に楽しい。幸福だ!"と言えるような人生を歩んでもらいたい。いつも、そう願っている。
 学会の組織においては、さまざまな立場がある。新しい人材が自分に代わって中心者となり、今度は別の立場で、その人を守り、支えていく場合もあるだろう。
 しかし、そうした場合でも、信心は一歩も引いてはならない。引いてしまったら、自分が損をする。
 どこまでも、広布のため、同志のために全力で戦い抜いていく。その気概を絶対に失ってはならない。
 一、きょうは、首都圏の代表が参加しておられる。
 東京、第2総東京、山梨の皆さん、いつもありがとう! 立派な人材が、陸続と育ってきている。
 埼玉の皆さんも、ご苦労さま!
 埼玉は大事だ。立派な埼玉を築いてほしい。「埼玉、頑張れ!」と申し上げたい。
 千葉、そして関東の懐かしい同志ともお会いできて、本当にうれしい。
 神奈川をはじめ東海道の皆さんも、ようこそ!
 皆さんの活躍は、よく存じ上げている。
 また、わが地域で幸福の連帯を広げゆく全国の友に、最大に感謝申し上げたい。(大拍手)


 
 創価の城を守れ
 一、リーダーの皆さんは、どこまでも創価の「師弟の精神」を根本として、戦い、進んでいただきたい。
 そして、連携を密にして、団結することだ。未来にわたって、学会を守り、師弟の精神を守り抜く。そうした婦人部であってもらいたい。
 もし将来、学会の中に悪い人間が出るようなことがあれば、皆が心を合わせて、一体となって戦うのだ。
 "三代の会長は、こう言っていた。あなたのやっていることは、おかしいではないか!"
 "私は師弟の精神を教わってきた。師匠から、長年にわたって指導を受けてきた。あなたの言っていることは、それと違うではないか!"
 そう言って、立ち上がるのだ。絶対に、悪人を、いい気にさせてはならない。断じて見逃してはならない。
 婦人部がどれほど大事であるか。私は、そのことをだれよりも知っている。だからこそ、未来のために、あえて言い残しておきたいのだ。
 「欧州ポーランドの作家レイモントは、高らかに春を謳い上げた。
 「春はわたしだ。わたしこそ春なのだ」
 「世界がいっせいに、色づき、生命を得、喜び、躍動して歌い始めた」(金子佳代訳「ポーランドの春」、『ポーランド文学の贈りもの』所収、恒文社)
 今、このポーランドをはじめ、欧州の各地でも、厳しい寒さに負けず、創価の女性たちが、生き生きと活躍し、歓喜の春を開いている。
 19世紀のイギリスの女性詩人エミリ・ブロンテは、こう綴っている。
 「危難や悲嘆や暗黒が
 あたりをすべて取り巻こうと
 何のことがあろう、
 ただ わたしたちの胸の内に
 輝かしい 穢れなき空を抱き、
 冬の日を知らぬ太陽の光線が
 無数に入り交じり、温かくさえあれば」(川股陽太郎訳「創造力によせて」、『ブロンテ全集10』所収、みすず書房
 尊極の"妙法蓮華経の当体"である婦人部、女子部の皆さま方が清々しく語り、明るく動くところ、いずこであれ、陽光が輝く。
 春風が吹きわたり、希望の花が咲き薫る。
 このエミリ・ブロンテは、遠く離れて苦労している妹アンに、手紙で呼びかけ励ました。
 「勇気を、勇気を」と(青山誠子著『フロンテ姉妹』清水書院)。
 勇気に勝るものはない。
 勇敢な創価の女性の心こそ、「冬」に打ち勝つ、「春」の生命そのものであるといってよい。
 春は、生きとし生けるものを躍動させる。万物を伸ばし育み、開花させゆく力を持っている。



 桜を仰ぎながら
 一、意義深き50周年の3・16「広宣流布記念の日」も、いよいよ間近だ。
 全国に先駆けて桜の季節を迎えた沖縄では、尊き同志が見事なる勝利の歴史を刻んでおられる。
 戸田先生は、にぎやかに咲く桜の花が好きであられた。
 "花が一夜に"の学会歌も、好んで歌われた。

♪花が一夜に 散るごく
 俺も散りたや 旗風に
 どうせ一度は 捨てる身の
 名こそ惜しめや 男なら

 先生は、この歌に、広宣流布への不惜身命の快意を込めておられたのである。
 桜といえば、かつて、東京・信濃町の旧第一青年会館を改築する際、当時の幹部らが、その前にある桜の木を切ったほうがいいと主張した。
 しかし、私は「残すべきだ」と言って反対した。
 最終的に、この桜は残ることになった。私は後に、この桜を「青年桜」と命名した。
 今では毎年、春になると、学会本部を訪れる方々が、この「青年桜」を「素晴らしい!」と仰ぎ見て、讃嘆している。
 また、学会本部の近くの道に、桜の苗木を植えたことがある。当時は、だれも思いもしないことであった。
 桜はやがて大きく育つだろう。私は、「舞い散る花を見つめながら歩みゆくなんて、素晴らしい"絵"のようではないか」と皆に語った。
 今では、皆が感嘆する、美しい"桜の道"となった。



アメリカの詩人ホイットマン
 人を育てよ!すべてはそこから始まるのだ



 ともあれ、創価の新しき人材の花が、爛漫と咲き誇る時が来た。
 アメリカの民衆詩人ホイットマンは記した。
 「自らが偉大な人を育てる。そして、偉大な人を育てられる人を育てていく......すべては、そこから始まる」
 新しい人材を育てる。青年を育てていく。そこから、すべてが始まる。広宣流布は、人材で決まるのだ。この一点を、あらためて確認しておきたい。



 新世代のために
 一、婦人部の皆様は、平和の先駆者である。

 偉大なる
  母が平和の
      力なり

 広宣流布の戦いは、一日たりとも休みなく進む。
 蓮祖は「命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也」(御書955ページ)と仰せである。
 私は、文明を結び、人類の未来へ指標を贈りゆく、世界の知性との語らいを、間断なく続けている。
 傑出した国連の指導者として活躍してこられたチョウドリ前事務次長との対談も、いよいよ連載が開始される。〈月刊誌「潮」の5月号からの予定〉
 タイトルは、「新しき地球社会の創造へ21世紀の国連と民衆を語る」。
 国連改革から世界市民の育成、さらには、大詩人タゴールをはじめとする文学論等々、幅広いテーマをめぐって語り合っていく予定である。
 チョウドリ前事務次長といえば、「平和の文化」の理念を、国連をはじめ、国際社会に広めてこられたことでも知られている。
 このチョウドリ博士が、「平和の文化」の担い手として、絶大な信頼と期待を寄せておられるのが、創価学会婦人部をはじめ、草の根の女性たちの活躍である。
 それは、なぜか。博士は、対談のなかで語っておられた。
 「女性は、生命を生み、また育むという特質のゆえに、本質的に平和主義者です」
 「社会のために、そして現在と未来の世代のために、女性の方が、ずっと深く心を砕いています。その意味では、女性こそ、あらゆる社会の屋台骨なのです。女性が社会を一つにまとめているのです」
 この点でも、私たちの見解は一致した。



 母に感謝を!
 一、博士は、こうも述べられている。
 「女性は、苦しみを取り除きます。時には、社会の苦しみを取り除くために、それを我が身に引き受けることさえするのです」
 女性には「奉仕」の心、「慈愛」の心が光っている。
 こうした女性の特質は、社会を発展させゆくために、なくてはならないものであると、博士は論じておられた。
 この"抜苦与楽(ばっくよらく)"の究極の実践を、一日また一日、たゆみなく貫いておられるのが、わが婦人部の皆様方である。
 ともあれ、母の声は「希望の声」である。
 母の祈りは「正義の祈り」である。
 母の行進は「生命尊厳の大行進」である。
 母を見失った時、人は根無し草のように、虚栄と不安と迷走の人生となる。
 母への感謝を忘れた時、世界は冷酷な無慈悲の牢獄となってしまう。
 ゆえに、母に最敬礼して、母から学びゆくことだ。
 女性を最大に尊重していくことだ。
 母の慈愛を根本とし、女性の智慧を大切にしていくならば、どれほど社会は変わることか。
 どれほど文明の"表情"が人間らしく変貌することか。ここにこそ、最も確実に人類史を変えゆく、平和と幸福の大道があるといってよい。

一、チョウドリ博士は、女性と男性の違いを、ユーモアを交えながら、指摘されている。
 「私は、男性より女性の方が、冷静沈着だと思っています。
 男性は激しやすく、不安定の場合が多い。すぐに激高します(笑い)。
 女性は、その特質と、多くの場合、母親であることによって、人生の苦しみや困難を、より深く受けとめ、これらの苦難を悠々と乗り越えていけるようになるのです。
 それは、男性にはできないことです。男性はすぐ動揺してしまいますから(笑い)」
 そして「女性の世紀」を展望しつつ、こう結論しておられた。
 「多くの国々において、女性はもはや、男性が女性のために活躍の機会を創るのを待ってはいないでしょう。
 女性は、自分たちの手で創っています。これから、ますます、そうなっていくでしょう」
 「女性の世紀」の先頭を走りゆく、わがSGI(創価学会インタナショナル)の婦人部・女子部の皆様に、博士は惜しみない賞讃を送っておられる。
 世界のどこに行っても、婦人部や女子部が、その地域で、はつらつと活躍し、貢献している。博士は、そうした姿に接することが何よりもうれしいと、折々に声を寄せてくださっている。とくに、創価学会の女性平和委員会とは、長年にわたる交流を続け、その運動を絶賛してこられた。
 チョウドリ博士は語ってくださっている。
 「創価学会の婦人部と女子部の皆さまが、平和の文化の推進、女性と子どもの権利の推進、社会における女性の地位の推進、人類の目標全般の推進のために重ねてこられた貢献を、とても誇りに思います。
 それは素晴らしいことであり、この女性の皆さま方は、SGIの中でも最も活動的で、熱心で創造的な方々です。この素晴らしい団体の一員であることを誇りにしてください」
 これが、人類の議会・国連を牽引してこられた「平和の文化」の先覚者の明言である。
 そして博士は、創価の母たちの精神性、心意気、そしてエネルギーが、次の若い世代に注ぎ込まれていくことを、強く期待されているのである。
 〈チョウドリ博士からは、池田香峯子名誉会長夫人の誕生日(2月27日)にあたり、祝福のメッセージが寄せられている。
 さらに、博士はこうも述べている。
 「香華子夫人は、物静かで穏やかな、素晴らしい方です。しかし、その優しさの中にさえ、私は強さを見出します。
 その強さは、香峯子夫人の慈愛の探さと、社会の善のために働くという、固い決意から来るものではないでしょうか」〉



 子を抱きしめ続けた母
 一、わが創価学会の婦人部が、なぜ、世界一の正義と和楽のスクラムを築き上げることができたのか。
 それは、釈尊、そして日蓮大聖人の仰せ通り、一分も違わず完壁に、広宣流布の信心の正道を歩み通してきたからである。

 あまりにも
  尊き母の
    法戦に
  大聖人は
    涙し守らむ

 御義口伝には、こう仰せである。
 「大悲とは母の子を思う慈悲の如し今日蓮等の慈悲なり」(御書721ページ)
 母の慈愛が、どれほど深く、どれはど尊いものか。
 御本仏の大慈大悲も、他の何ものでもない、「母の子を思う慈悲」に誓えられているのである。
 蓮祖は「正法を護り抜く信心」の真髄を、「涅槃経(ねはなきょう)」で説かれた一人の母の姿を通して教えておられる。
 佐渡での流罪中、極寒のなか綴られた「開目抄」で引用されている。〈御書233ページ〉
 ──居るべき家もなく、助けてくれる人もいない、一人の貧しき女性がいた。
 彼女は、生まれたばかりの愛児を抱きかかえて、他国へ艱難の旅を続けた。その間、激しい風雨に遭い、寒さにも襲われ、毒虫に食いつかれた。
 しかし、それでも、わが子を手放さなかった。
 やがて、ガンジス河を渡ろうとすると、流れが速くて、呑み込まれてしまった。
 幼子を離せば、自分だけは助かることができたかもしれない。だが、母は子を抱きしめ続けた。そして、母子ともに没してしまった。
 しかし、この母は、その後、梵天に生まれた。わが子に対する、深き慈悲の心の功徳のゆえである──と。
 釈尊は、この命懸けの母の慈悲と勇気の行動を通して、弟子、なかんずく男性の弟子たちを厳しく叱咤したのである。
 「法を護ろうとする菩薩も、まさにこのようにあるべきである」
 「正法を護るためには命を捨てよ」と。
 小さなエゴの壁を破り、偉大な仏の境涯に上りゆくためには、この母のように不惜身命の心で、正法を護り抜くべきであることを、釈尊は示したのである。
 釈尊、そして大聖人が教えられたままに、師とともに、「勇気」即「慈悲」の信心を貫き、正法を護り、正法を広宣流布しゆく創価学会を護り抜いてくださったのが、わが婦人部の皆様方である。
 だからこそ、大功徳が無量無辺に積まれ、梵天・帝釈も動き働いて、仏法史上、いまだかつてない、世界190カ国・地域への広宣流布が開かれたのである。
 創価三代の師弟の道を進み抜いてこられた婦人部の皆様方にこそ、仏法の正統中の正統の血脈が流れ通っている。
 創価学会婦人部こそ、仏の生命体そのものであることを、私たちは「文証」「理証」、そして「現証」に照らして、厳然と宣言しておきたい。
 この母の大連帯を、人類の宝とし、希望として、貧困や疫病、紛争や暴力などに苦しむ世界の母と子の悲劇の流転に、断固と終止符を打っていく。
 そして、すべての母と子の微笑みが絶えない、歓喜の旅路を開いていく。これこそが、私たちの広宣流布の挑戦なのである。



米国の人権の母
人のために行動することこそが 人生を生き甲斐あるものにする



 悩める友を放っておかない!
 一、今年は、「世界人権宣言」が国連で採択されて60周年に当たる。
 この宣言の起草をリードしたのが、エレノア・ルーズベルトである。アメリカの「人権の母」と
慕われ、敬われる彼女は、差別と戦い、貧困の克服に尽力した。
 夫のフランクリン・ルーズベルト大統領が病にかかり、両足が不自由になると、夫以上に、支持者や国民のために行動していった。母として、子どもたちを育て上げてもいる。
 以前、彼女の姪にあたる方から、彼女の著作の初版本や直筆署名入りの書簡など、貴重な遺品をお届けいただいた。
 「おそらく」──と、エレノアは言った。
 「多くの女性にとって、人のために行動することは、決して重荷ではないのです。なぜならば、それこそが、人生を生き甲斐のあるものにするからです」というのである。まことに、その道りである。
 創価の母たちの姿が、その何よりの証左だ。
 苦しみ、悩む友を、放ってなどおけない。
 直ちに現場へ駆けつけるスピード。
 わがこととして真剣に同苦する祈りの深さ。
 絶対に変毒為薬できると励まし抜く大確信。
 ともに具体的な一歩を踏み出す智慧と勇気。
 婦人部の皆様方の日々の行動は、一つ一つが、本有無作でなされる、崇高な菩薩、いな仏の振る舞いなのである。



前国連事務次長
 生命を育む女性は平和主義者 未来を創る女性は社会の屋台骨



 「英雄の心 を失うな」
一、戸田先生は、こうご指導された。
 「創価学会は、苦しんでいる人々を救うため、広宣流布という仏の仕事をする、最高に尊い組織だ。戸田の命よりも大事な組織だ」
 私は、この言葉を、胸に刻みつけた。
 そして、その通り、学会に、広宣流布に、生命を捧げてきた。同志が幸せになるように──その
ことを、ただひたすら祈り、行動を重ねてきた。
 それこそが、広宣流布のリーダーの使命であるからだ。
 逆に、責任ある立場にありながら、自分は動かず、人を勝手気ままに動かそうとするのは「権力の魔性」である。
 戸田先生は、こうも断言されていた。
 「どんなに社会的に有名になっても、折伏し抜く闘士、仏法を行じ抜く英雄の心を失えば、一つも偉くない! それは、畜生根性に成り下がった姿だ!」
 社会的地位や学歴は、仏法の世界、信心の世界とは、一切関係ない。御本尊を前にし、「生命」に目を向けた時、いかなる人も、例外なく平等である。
 ここまで世界広布を成し遂げることができたのは、なぜか。
 それは、偉大なる無冠の庶民が、あらゆる風雪を越え、師弟を根本に、固く団結して進んできたからである。
 皆様が、どれほど偉大であるか。たとえ学歴がなくとも、社会的な地位がなくとも、決して卑屈になる必要はない。悠然と、堂々と進んでいただきたい。
 社会的な立場で、人の偉さは決まらない。そうしたことで威張ることほど、愚かなことはない。
 最も尊貴なのは、広宣流布を進め、現実に人々を幸福にしていく人なのである。
 ともあれ、創価の母たちの率先垂範の戦いにこそ、「権力の魔性」の闇を破りゆく、最極の生命の光が輝いている。
 先日、女性平和委員会の方々が、エレノア・ルーズベルトの名著『未来は今にあり』を届けてくださった。エレノア自身のサインが装丁された貴重な書籍である。
 そのなかには、こういう箴言がある。
 「真に人を想い、人の成長を願う心から発した行動であれば、必ず温かな協力が得られ、やがて共に力をあわせて実りある結果をもたらしていけるのです。なぜなら、それは強制ではなく自発の行動であるからです」
 これまた、わが婦人部が立証されている。
 母の笑顔は、最高の指導である。
 母の賢さは、最強の哲学である。
 母の強さは、正義そのものである。
 ゆえに、この母たちの健康と安穏を、皆で祈り抜いていかねばならない。  (中に続く)