抜き書き

「今日は、壮年の皆さんに、何が広宣流布を阻むかということを申し上げておきたい。
それは、環境や状況の厳しさではなく、幹部の一念に宿る『妥協』と『あきらめ』のことです。“私の地域は、ここまで来たんだから、もうこれ以上無理である”“目標は掲げたが、実際には達成できなくても仕方ない”などという思いが、リーダーである幹部の心の中にあれば、戦いはすでに敗れたも同然です。一念は、勝利の原動力です。それが崩れてしまえば敗北しかありません。

布教は宗教の生命であり、広宣流布とは正法の拡大にある。この正法を弘めずしては、人びとの幸福はない。その拡大の方法は、時により、地域により、異なることは当然ですが、月々年々に、拡大がなければ、それは停滞である。

世間では、創価学会は三百万世帯を達成したんだから、これ以上、発展することはないだろうと言われていますが、それはとんでもないことであります。“誰が何と言おうが、広宣流布してみせる!”“たった一人になっても、法を弘めぬいて死んでいくぞ!”という決意を持って、行動していくならば、学会は無限に発展していきます。」

『新・人間革命』 第8巻 布陣

これは広宣流布、広布拡大について述べられたいっせつであるが、個人の生活にも当てはまるのではないだろうか。
“これでいいだろう”“もう無理だ”と心によぎるものがあれば、胸中でお題目をあげて、あきらめの一念を払拭していかなければならない。
己心の魔との戦いである。己心の魔とは第六天の魔王、すなわち他化自在天との戦いである。
自身の胸中に「池田先生だったらどうされるか」ということを考え抜いて行動してまいりたい。