広布第二幕第4回全国青年部幹部会への名誉会長のメッセージ


新たな勝利へ行動開始!
わが胸に問え!「誓願」「祈り」「闘魂」はあるか




 全国のわが青年部の皆さん、情熱あふれる第4回の幹部会、おめでとう!
 寒いなか、また忙しいなか、まことにご苦労さまです。
 古代ギリシャの大詩人テオグニスは歌った。「苦労して得てこそ、そこにほまれがそなわってくるのだ」と(久保正彰訳「エレゲイア詩集」、『世界人生論全集1』所収、筑摩書房)。
 その通りです。
 若き君たちは、この一年、広宣流布のための労苦を、わが誉れとして、本当によく戦ってくれました。
 清々しい乙女が、社会で立派な勝利と信頼の実証を打ち立ててくれた。
 凛々しき青年が、広宣流布の拡大の突破口を見事に開いてくれた。
 そうした賞讃の声が、私のもとに数多く寄せられております。私はうれしい。
 その青年部の大前進の先頭に立つ、創価班そして牙城会の大学校生大会、さらに女子部のヤング・リーダー大会の開催、本当におめでとう!
 いつもいつも、真剣に学会厳護の闘争をしてくれている創価班、牙城会、白蓮グループ、白樺グループなどの尊き皆さん方に、私は心から感謝申し上げます。

 何が勝負を分けるのか 
 きょうは、アメリカからも、代表が出席してくれております。ありがとう!
 アメリカの大思想家エマソンは、「訓練の力は偉大だ」と語った。そして、「練習が、いっさいのものの十中の九までを占める」と訴えてやまなかった(ともに小泉一郎訳『エマソン選集3』日本教文社)。
 これが、あらゆる勝負の鉄則であります。
 いわんや、若き君たちは、この人生を絶対に勝利して、必ず皆を幸福へとリードし、さらに社会を繁栄させゆく世界第一の大哲理を持っている。
 宇宙の根本の大法則である妙法を実践しております。
 この最も正しき青春の軌道を、創価学会という尊極の正義の団体とともに、一年また一年、一日また一日、たゆみなく勝ち進んでいっていただきたい。
 50年前(昭和32年)のきょう12月16日は、2万人の男子青年部が千駄ヶ谷東京体育館に勇んで結集し、盛大なる総会を開催した日である。
 寒風も吹き飛ばす、あの沸騰するような青年の熱気は、今なお鮮烈です。
 実は、わが師・戸田城聖先生は体調を崩されており、ご自宅で、この総会を見守っておられた。私たちは、先生に届けと、いつにもまして意気軒高の総会を行ったのであります。
 それは、恩師の生涯の願業であり、弟子一同の悲願である「75万世帯の大折伏」を成就して、最初に迎えた総会であった。
 つまり、帥弟の誓いを果たして集い合った、晴れがましい大勝利の総会だったのです。
 翌17日の朝、私は、戸田先生のもとへ大成功の報告に参上した。
 先生は「ご苦労」と労いの言葉もそこそこに、新しき前進の目標を求めていた私に、厳然と言われた。
 「大作、あと7年で、200万世帯まで戦いたい。できるか!」
 それは、渾身の力を振り絞るような、峻厳な声でありました。
 「やります! 必ず成し遂げます!
 勇気百倍、断固、戦います!」
 まさしく一瞬の師弟の呼吸でありました。
 ──この2カ月後、先生は、さらに急速な広布の拡大を願われ、「7年で.300万世帯」の目標を示された。
 ともあれ、私は無性にうれしく、大闘争心を燃え上がらせた。
 師匠の遺命を魂に刻みつけ、勇気が生命の奥底からわき起こるのを感じました。
 そして、この「300万世帯」の大目標も、4年後に実現したのであります。

 今を勝ってこそ栄光の未来が 
 蓮祖大聖人は、「月月・日日につよ(強)り給へ・すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし」(御書1190ページ)と仰せになられました。
 広宣流布の前進に停滞はない。
 常に前を見つめ、間断なく前へ前へと進み続ける師弟の生命こそが、日蓮仏法の魂であり、学会精神なのであります。
 経文には、「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(同231ページ)とある。
 それゆえに、若き君たちよ、汝自身の「現在の因」を問いたまえ!
 今、わが胸に師弟の「誓願」はあるか。
 苦難を恐れぬ「闘魂」はあるか。
 人材拡大への「祈り」はあるか。
 そして、圧倒的勝利へ勇気の「行動」があるかを──。
 きょうは、創立250年の歴史を誇る最高峰の芸術の大殿堂・ロシア芸術アカデミーからの栄誉を、私は皆さん方と一緒にお受けします。
 この芸術アカデミーのツェレテリ総裁の彫刻の傑作の一つに、人類初の宇宙飛行を成功させたガガーリンの像があります。
 この宇宙飛行士ガガーリンは語りました。
 「私はまだ若い。これからも、どんどん翼を広げていく」「(恩師である)マルチヤノフ先生が『翼は、飛ぶことによって成長する』と私に教えてくれたように」と。
 君たちよ、青春の希望と栄光の翼を、実戦のなかで大いに広げてくれたまえ!

 皆、無事故で健康第一で!
 どうか、父母を大切に!
 皆、風邪をひかないように!
 事故なく、健康第一で、最高によい新年を迎えてください。
 新たな勝利の一年へ、さあ、行動開始だ!
 今、戦闘開始だ!エマソンは言った。
 「何もかもこれからだ」(前掲『エマソン選集7』)
 (2007・12・16)

「苦労こそ誉れ」「訓練こそ力」
人類初の宇宙飛行士の信念 翼は飛んでこそ成長する

1年間ありがとう
創価班・牙城会 ヤング・リーダー
白蓮グループ 白樺グループ