第2回 新しい開拓へ「精神の糧」を 

 真実ほど強いものはない。民衆の正義の声にかなうものはない。
 それを広く伝え、永遠に残すのは、活字の力である。
 戸田先生は、口ぐせのように言われていた。「私は聖教新聞を、日本中、世界中の人に読ませたい。それ自体が、仏縁を結ぶことになる」
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 戦後、戸田先生の事業が絶体絶命の苦境の中で、聖教新聞は構想された。先生は、折伏と聖教の拡大を、広宣流布の両輪と考えておられた。
 その心を知る私は、来る日も来る日も、大勇猛心を奮い起こし、力の限り、書いて書いて書き続けてきた。先生の偉業を、わが命にかえても、後世に留めるために。
 自らも聖教を配り、購読を推進してきた。
 御書には「(法華経の)文字変じて又仏の御意となる」(469ページ)と仰せだ。言葉には、人を救う力がある。
 物や経済面だけではない。
 苦しんでいる友に、心のエールを。未来の主役に、宝となる指標を。新しい開拓には精神の糧が必要だからだ。
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 私と妻は、無冠の友の健康と無事故を、毎日、真剣に祈っている。尊き新聞長の皆さん、通信員の方々、聖教を支えてくださる全ての皆様方に心から感謝を捧げたい。
 今、聖教新聞を、平和を願う世界の友が楽しみにして読まれている。第一級の知性も注目している。
 「聖教には幸福への道が書かれている。こんな新聞は他にはない」と恩師は言われた。この聖教と共に、希望の福光を、いやまして広げていこう!