第33回 声は力! 会って励ませ! 

 人を動かすのは人だ。心を揺さぶるのは心だ。
 直接会う。会って語る。そこに生命の触発が生まれる。
 新しい出会いには刺激があり、新鮮味がある。人を励ませば、自分の心が励まされ、開かれていくのである。
 会えなければ、電話でもいい。心がつながればいい。
 「声仏事を為す」(御書708ページ)である。また「音《こえ》も惜まず」(同504ページ)とも仰せだ。真剣な声、誠実な声、正義の声──そこに込めた思いは、必ず通じていく。
 声が心を変える。「楽しくやろう!」「自分らしく!」「朗らかに!」──たった一言でも、皆、元気になる。
 声が力になる。「無事故でね!」「気をつけて!」。その一言が事故を未然に防ぐ。
 遠慮してはいけない。言うべきことは明快に言うのだ。
    *  *  *
 我らの目的は、広宣流布であり、世界平和である。
 その大きな目的を達成するには、地道な積み重ねが大事だ。少しずつでもいいから、全体が前進する。そういう学会を築くのだ。簡単なようで一番難しい。それをやれるのが一人前の指導者である。
 何より、最前線の人を褒め讃えることだ。わが心に師弟の魂を燃やして進むのだ。
 戸田先生は叫ばれた。
 「正義は絶対に勝たねばならない。創価学会は、正義の中の正義の団体である。ゆえに、絶対に勝たねばならない。勝ってもらいたい。永遠に勝ち抜き、勝ち誇って、一生を送ってもらいたい」
 猛然と信心で立ち上がってこそ、宿命転換できる。わが使命を自覚すれば、魔は退散する。同じ戦うならば、「どうだ!」と胸を張れる、勝利の晴れ姿を見せるのだ。