第39回 励ましに徹して皆を元気に

 人生にとって何が大事か。
 一つは、人々のために、いつも尽くしたい、役立ちたいと戦い抜くのだ。
 二つには、人々から「あなたの励ましのおかげで、このように元気になりました」と感謝される人になることだ。
 三つには、人々から「あなたは、なくてはならない人、私たちにとって大事な人」と言われる人になることだ。
 戸田先生は、よく語っておられた。
 「幹部の皆さんは、できるだけ会員の人たちの世話をし、懇切に指導してあげて、『信心してよかった』と、そういう信心の喜びを味わわせてあげていただきたい」と。
 人間は、どんなに決意していても、くじけそうになることもある。だから、ありとあらゆる方法を使って、「元気づける」ことに、私は徹してきた。
 中には、忙しくて、なかなか活動できない人もいる。周囲も、よく理解し、温かく励ましてあげてほしい。
 会合に来られない人に、より一層、光を注いでこそ、広布の勢いは倍加する。
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 祈りこそ勝利の源泉だ。
 日蓮大聖人は「苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦楽ともに思い合わせて南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい」(御書1143ページ、通解)と教えておられる。
 楽しい時も、苦しい時も、そのままの思いを、全部、御本尊にぶつけていけばいい。
 何があっても、題目を唱え抜く。その人こそが、自他共に、人生の勝利劇を晴れ晴れと飾っていける。
 どんな苦労も悠々と見おろして、皆に勇気と希望を贈りながら、朗らかに生きるのだ。