第42回 師の心を わが心として進め

 戸田先生は、真面目な庶民を見下す傲慢やエゴを断じて許さず、こう宣言された。
 「苦しみ悩んでいる人を救うのが、本当の宗教だ。本当の仏教だ。
 学会は庶民の味方である。不幸な人の味方なのだ」
 社会から悲惨の二字をなくすため、一度《ひとたび》、戦いを始めたならば、力を抜いてはいけない。全力、全魂で進むのだ。
 何より最前線の一人一人に力を注ぐ。そのために、どんどん手を打っていくことだ。
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 日蓮大聖人は「声も惜まず」(御書726ページ)、「言《ことば》をもおしまず」(同356ページ)、大言論戦を貫かれた。
 民衆の声が歴史を動かす。
 大きな山に挑めば、疲れたり、不安にもなろう。その時にこそ、皆が喜び勇んで進んでいけるよう、リーダーが励ましていくことである。
 励ましの声こそが、最高の武器であり戦略なのだ。
 皆が持っている力を、どう引き出していくか。どう発揮させてあげられるか。そのためにリーダーがいる。皆が思う存分、力を出せば、広布の勝利の原動力となる。
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 どこまでも、師匠の心をわが心として戦うことだ。そうすれば、無敵の力が出る。
 私は、戸田先生の心を心として戦った。だから、限りない力が湧いた。不可能を可能にするのは、師と不二の心で戦い抜くことである。
 君よ! きょうも晴れ晴れと勇気の師子吼を!
 貴女《あなた》よ! きょうも大福運の希望の舞を!
 今こそ、新しい時代の夜明けを、断固として開こう!
 仲良く! 朗らかに!
 「異体同心」という永遠不滅の原点を胸に!