第37回 真剣さと誠実さと闘魂を! 

 今の一日一日が宝だ。健康第一、無事故第一で、信心ひとすじに進んでいきたい。
 御書には「一生空しく過して万歳悔ゆること勿《なか》れ」(970?)と仰せである。
 誉れある広布の将と立つならば、勇んで飛び回って皆を激励し、戦っていくことだ。
 徹底的に、同志のために奔走していく。「只今臨終」との思いで、正義を叫び切る。
 これが仏法の精神だ。
 この熱烈な真剣さがあってこそ、苦しむ人を救える。皆を栄えさせることができる。
 「いつか、誰かがやるだろう」「自分には関係ない」と思えば、本当の力は出ない。
 「今できることを、自分がやるんだ」と題目を唱えていく時、最高の智慧がわく。
 一切の勝負は、真剣さと誠実さと闘魂で決まるのだ。
    *  *  *
 私は、誰に会っても、「この人には二度と会えないかもしれない」と思って、魂魄を留める思いで接してきた。
 日本中、世界中を回って、友情の道を開いた。今、道を開いておけば、必ず青年が続く。その人が「ああ、ここまで足跡を留めてくれたのか」と励みに思うに違いない。そう信じて行動してきた。
 だから勝った。だから平和の連帯を世界に広げることができた。何事であれ、勝利すれば、味方が増える。それが大きい力になるのだ。
 悪世ゆえに、善人が迫害される。だから、善の「団結」が大事だ。互いの「応援」が大事になる。世界には、信義の人、良識の人、豊かな心を持つ人がいる。そのつながりを大切にすることである。
 一人の人を大切に──これしかない。これに徹したところが勝つ。誠心誠意の積み重ねで広宣流布は進むのだ。